内容説明
友だちの自転車のタイヤをパンクさせ、真夜中に返しにきたり火のついたマッチを、だれかのポケットにつっこんだり悪さばかりしていると、みんなに思われている男の子フランク。でも、本当のフランクは…。
著者等紹介
アウティオ,ヨーナス[アウティオ,ヨーナス][Autio,Jonas]
1970年、スウェーデン第2の都市ヨーテボルイに生まれる。高校卒業後、バスケットボール選手として、スウェーデン全国リーグで活躍。現在は後進の指導にあたりながら、ときどき文章を書いている。『フランクとぼく』が作家としてのデビュー作。ヨーテボルイ在住
菱木晃子[ヒシキアキラコ]
1960年、東京に生まれる。慶應義塾大学卒業。スウェーデンの児童書を中心に翻訳をしている。横浜市在住
堀川理万子[ホリカワリマコ]
1965年、東京に生まれる。東京芸術大学大学院美術研究科修了。画家。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆか
35
フランクは、友達としてなら憧れるだろう。だけど自分だったら、怖くて友達にはなれないかも。まして親の立場なら、付き合ってほしくないと思ってしまうかな。でも、偽の罪を黙ってかぶったところは、立派。私だったら、それを謝られても元通りつきあえるだろうか。最初ただの悪い子にみえたフランクだったが徐々に彼の良さがわかってきた。2016/02/07
スイ
8
これはギャツビー! グレート・ギャツビー! もちろん諸々違うし、ずっと柔らかいのだけど、私の読後感はそうだった。 短い作品なのだけど、しっかり質量があって、心にビタースイートな引っかき傷を残す。2018/11/24
きゅー
1
元バスケ選手というちょっと異色の作家の初作品らしい。薄いし字も大きめで主人公も子どもだけれど、これは大人向きの本かなって感じ。中学生くらいからはいいかも。 大人から見ると『ちょっとタチの悪い悪ガキ』のフランク。でも、友達思いでいいところがあるってことをぼくはわかっていて、一番の友達だと思っている。揺れ動く時期の子ども達には共感できるかも。大人は、表面的なことだけじゃなく本質を見なければと、ちょっと内省できるかも。2014/01/24
森乃あさ
1
危険なものを子どもにさわらせまいとすることと、 あんな危なっかしい子とつきあってはいけないと 言うことは似ている気がした。 主人公の家庭のようにコミュニケーションがあれば、 その子どもは、使い方を、付き合い方を誤らずに すむのではないかと思った。 2013/03/01
Olga
1
どうしても親の視点で読んでしまうため、最初、フランクのよさがわかりませんでしたが、最後まで読むと、ほれる瞬間ってあるのだな~とわかったような。自分の子どもの友だちに欲しいかというと、それはちょっと……ですけけれど。2010/01/16