内容説明
ねむいねむいよる、ねむいねむいおうちでおきた、すてきなできごと。シュルヴィッツの傑作絵本。
著者等紹介
シュルヴィッツ,ユリ[シュルヴィッツ,ユリ][Shulevitz,Uri]
1935年、ポーランドのワルシャワに生まれる。4歳で第2次世界大戦をむかえワルシャワを離れ、パリ、イスラエルに移った後、1959年、アメリカに渡る。現在、ニューヨーク在住。主な作品に『ゆき』(あすなろ書房・コルデコット賞銀賞・日本絵本賞翻訳絵本賞受賞)、『空とぶ船と世界一のばか』(岩波書店・コルデコット賞金賞受賞)などがある
さくまゆみこ[サクマユミコ]
1947年、東京に生まれる。東京都立大学仏文科卒業。出版社勤務を経て、現在はフリーの翻訳家ならびに玉川大学国際言語文化学科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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匠
142
表紙の絵、よく見たら家があくびしてるように見える。人々が寝静まった真夜中、何が起きてるのかすごく気になった子ども時代、想像力は今よりずっとあった気がする。大人になるにつれ経験値は上がっても、それが想像力の邪魔をしてしまうんだなぁ、なんてそんなことを思いながら読んだ。睡魔の溜息や気だるいあくびが聞こえてきそうな独特のトーンの絵。ねむいねむいと繰り返す言葉がまるで催眠術のよう。これは寝る前にぴったり。お子さんに読み聞かせるならぜひ、ゆっくりゆっくり間を置いて、いかにも眠そうに読むのが良さそう(笑)2014/05/06
やすらぎ
138
あーねむい。ねむいおはなし。…夜になるとなぜか眠くなる。自然のリズム。ぬいぐるみもおもちゃも、絵本だってお月さまだって眠くなる。満月の夜だけは起きているのかな。なぜかワクワクして眠れない日はあるからね。…真っ暗な夜空を見上げて不安になる日もある。私はなんでここにいるの。明日はどうなるの。…みんなが眠った後の大切な自由な時間。もう少し夜更かししたいけど、疲れはてて意識を失う日だってある。…明日のためにも眠らなきゃ。ねむいねむい。この世にあるありとあらゆるものが眠っている絵本。みんな、みんな、おやすみなさい。2021/06/19
Kawai Hideki
84
ユリ・シュルヴィッツ強化週間。表紙の絵から既にかなり眠そうなお話。木も月も家も、眠い。家の中では、テーブル、カーテン、イス、ネコ、戸棚、お皿、時計もみんな、寝静まっている。ベッドの上には男の子も寝ている。ここまでだと、マーガレット・ワイズ・ブラウンの「おやすみなさい おつきさま」とそんなに変わらないのだが、本作ではここで、急に、どこからか楽しい調べが聞こえてくる。寝静まっていたモノ達は、なんだかモゾモゾソワソワし始め…独特の静寂と、夜の暗さ、不思議な楽譜に味がある作品。2016/04/23
greenish 🌿
73
ねむいねむいよる、ねむいねむいおうちでおきた、すてきなできごと ---世界傑作絵本シリーズ『よあけ』の作者ユリ・シュルヴィッツ。この方の描く夜の静寂(しじま)は魅力的。月も木々も家も、椅子だってお皿だって、何もかもが"ねむい"のです。そんな静寂から覚醒するような調べが響き渡ると・・・これまた愉しい舞踏会。目覚めたお皿たちと一緒に、踊り出したくなっちゃいます。 子どもの頃、ベッドで絵本を読んで貰うとすっかり目が覚めちゃうんだけど、いつの間にやら、ねむねむ・うとうと・・・な夜を思い出させてくれました!2014/10/16
Willie the Wildcat
56
自然、静けさ。人が眠った後に起こる幻想の世界。”皆”がその静寂を楽しむ。とてもとても深い眠りに入る。皆で睡眠を楽しむんですね。濃い青色の基調が静けさを伝える絵。特に”絵画の表情”が楽しい。蛇足だが、「そこで人が目を覚ます!」って単純な結論を想像してた・・・。(笑)それにしても、インスピレーションを得たLyonel Feininger氏の絵画とはどれだ~、わからなかった。(汗)2012/09/29
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