出版社内容情報
お絵かきなんて大嫌い! 苦しまぎれに描いたのは、小さな小さな《てん》ひとつ。そのちっぽけな《てん》にかくされた大きな意味を知って、ワシテは変わり始める。 水彩絵の具と紅茶で描かれた、色とりどりの美しい絵本。 幼児~小学校低学年
内容説明
お絵描きなんて大きらい!苦しまぎれに描いたのはちっぽけな“てん”ひとつ。そのちっぽけな“てん”にかくされた大きな意味を知ってワシテは変わりはじめる。世の図画ぎらいを勇気づける楽しい絵本。
著者等紹介
レイノルズ,ピーター[レイノルズ,ピーター][Reynolds,Peter H.]
1961年、カナダ生まれ。小さいころから物語や漫画をかいて育つ。学校向けのコンピュータソフトなどを販売する会社で副社長を務めた後、独立してアニメーションの会社をおこし、子ども向けのテレビ番組や教育ビデオを制作。マサチューセッツ州在住
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年、東京生まれ。1952年、第一詩集「二十億光年の孤独」を発表し、注目を集める。以後、文筆業を生業として幅広い分野で活躍。主な著書に『マザーグースのうた1~5』(日本翻訳文化賞受賞・草思社)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
167
お絵かきの時間、絵を描く気になれないワシテ。先生はひとつの提案をする。この先生の押し付けがましくないやる気の引き出し方が、すごく自然で素敵なのだけど、それ以上にひとつの点から始まっていくやる気と成長の連鎖が素晴らしかった。また同時に、ワシテの自由な発想と負けん気の強さも重要なポイントだ。読みながら、真昼の空を水色に、雲は白く塗らないと全否定してきた先生を思い出した。ワシテの先生みたいな人に子どもの頃出会いたかった。2014/07/28
masa@レビューお休み中
142
お絵描きの時間が大嫌いなワシテ。授業が終わっても、何も描けず白紙のまま、ふてくされています。そんな彼女を先生は見つけます。そして、こんな言葉をかけるのです。「なにかしるしをつけてみて。」はじめ、その言葉にも反発していたワシテが最後に「これでどう!」と言ってしるしをつけます。力一杯に、紙に点を描くのです。それを見た先生の反応は…。あぁ、このお話を読んでいると、子どもの成長って、大人の接し方ひとつでいかようにも変わるんだなと思いましたね。成長の芽を伸ばすのも、芽を摘むのも言葉ひとつで変わるんですよね。2015/10/16
紫 綺
116
何を描いたらいいか思い付かず、白い紙に描いたのは点ひとつ。これに対する、先生のステキな評価で無限に広がる可能性。子どもの才能が花開く。2013/09/22
おくちゃん🌸柳緑花紅
110
浜松市細江図書館にて、読了。とても短い時間だったけれどなんて素晴らしい絵本に出会えたのだろうと、感動でした。3歳になった孫娘のクリスマスプレゼント用に決定です。大きな肯定、認めて貰って自信になり、そして次に認める側になる。誰でも世界で一人特別な天才!2017/10/29
Willie the Wildcat
109
次男とは初めて。「点が絵になるところが面白い!」とのこと。そうなんだよなぁ。特に子供の場合、親はもちろんだが、周囲の人たちが皆で子供を”楽しませる”かが大切な気がする。この”楽しむ”気持ちを育んでいきたい、と感じる。子供には、”無限の可能性”を楽しんで欲しいと感じる。ワシテくんの表情の変化も見ていると、うれしくなりますね。2012/04/29