少年は戦場へ旅立った

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  • サイズ B6判/ページ数 115p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784751521977
  • NDC分類 K933
  • Cコード C0097

内容説明

チャーリー・ゴダードは、15歳で入隊し、戦争で負った心の傷が原因で、若くして亡くなった。実際にあった本当の話。

目次

第1章 1861年6月
第2章 スネリング砦
第3章 マナサスへ向かって
第4章 ブルランの戦い
第5章 夜
第6章 調達
第7章 町の生活
第8章 冬
第9章 ゲティスバーグの戦い
第10章 1867年6月

著者等紹介

ポールセン,ゲイリー[ポールセン,ゲイリー][Paulsen,Gary]
1939年、アメリカ合衆国のミネソタ州に生まれる。10代の初めにアルコール中毒の両親のもとを離れ、祖母や親戚と暮らすようになる。やがてさまざまな職業に就きながら自立の道を歩み、1966年に作家デビュー。以後、数多くの作品を発表し、アメリカ児童文学・ヤングアダルト文学の代表的作家の一人となる。ニューベリー賞のオーナーブックを3度受賞している

林田康一[ハヤシダコウイチ]
1952年、東京に生まれる。東京大学文学部英米文学科卒業。出版社勤務の後、企画・翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ゆのん

47
実話。主人公のチャーリー・ゴダードは実在の人物で本名。15歳で入隊し南北戦争を経験した。戦線での死の恐怖。自分の周りで死んでゆく仲間達。恐怖、悲しみ、理不尽さ、憎しみといった負の感情をたった15歳で経験した。足を負傷するものの戦争を生き抜いて故郷に帰るが、心の傷は想像に絶するものがあったのだろう。ストレス障害の為20歳そこそこで亡くなった。 児童文学で推薦図書にもなる本書。将来を担い子供だけではなく大人にも読んで欲しい一冊だ。2018/07/29

☆よいこ

37
南北戦争に参加した実在の少年、チャーリー・ゴダードをモデルに書かれた物語。給料が貰えるし早く一人前の男として認めてもらいたかったチャーリーは、義勇兵として北軍に入隊する。最初の戦闘はブルランの戦い。飛び交う銃弾の中で立ちすくみ、チャーリーは自分がなにも分かってなかったことを思い知る。二度目の戦闘で、新入り兵士のネルソンが腹を撃たれて動けなくなる。チャーリーは彼に銃を渡すことしかできなかった。三度目の戦闘は銃剣での殺し合い。▽凄惨な戦争の中でチャーリーが変化していく、読んでいて苦しい物語だった。戦争は駄目。2018/07/15

ぼんくら

30
南北戦争時、北軍に15歳で入隊し、戦争が終わるまで生きのびたチャーリー・ゴダード。彼は体も心もボロボロになって23歳で亡くなった。訓練、戦闘、キャンプ生活を繰り返す中で、感情をなくし、死への恐怖にとりつかれていくチャーリーが痛々しい。こんな思いを誰にもさせたくない。2016/02/25

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

25
アメリカ南北戦争に参加した15歳の少年がどう戦い何を見て、そしてその後どうなったかのお話。事実に基づいた小説。戦争で死ぬという事と、戦争で人を殺すという事が事細かに書かれている。アメリカの児童書である。2022/01/12

けんちゃん

24
読友さんのご紹介本。15歳で年齢を偽って、ミネソタ義勇兵として入隊したチャーリー。南北戦争の修羅場を経験し、ゲティスバーグの戦いで負傷、その後23歳でこの世を去った話、実話に基づいているという。戦争の生々しい描写も胸に刺さりましたが、21歳で除隊した彼、人生まさにこれからの年に、彼はすでに老いてしまっていた、あまりに多くのことを経験し過ぎた故に…という記述が苦しかった。恋愛や社会経験など、ごく普通に身に付けることには未熟なのに。これもまた、人間の愚かさが引き起こす戦争の悲しい一面であることを知らされた。2013/04/24

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