出版社内容情報
こんなにも心のあたたまる物語があっただろうか!アメリカでは半世紀もの間読みつがれてきたクリスマス物語。映画原作本、初邦訳。 中学生~一般
内容説明
ニューヨークシティー、マンハッタン34丁目にあるメイシー百貨店。おもちゃ売り場のサンタクロースとして、一人の老人が雇われた。彼の名はクリス・クリングル。その風貌はサンタそっくりだった。
著者等紹介
デイヴィス,ヴァレンタイン[デイヴィス,ヴァレンタイン][Davies,Valentine]
ミシガン大学卒業後、イェール大学大学院で演劇を学ぶ。小説に『春の珍事』、映画脚本に『34丁目の奇跡』『グレン・ミラー物語』などがある
片岡しのぶ[カタオカシノブ]
和歌山生まれの岩手育ち。国際基督教大学教養学部卒業。翻訳工房パディントン&コンパニイを夫と共同主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
106
老人ホームで暮らすクリス・クリングルは自身がサンタクロースだと信じて疑わない。そんな彼がふとしたきっかけでマンハッタン34丁目にあるメイシー百貨店のおもちゃ売り場のサンタクロースとして雇われる。そこから不思議なことが次々と…。なかなか小粋なクリスマス・ストーリー。これなら読むのを12月ぐらいまでとっとけば良かった。現実主義者だったドリスとスーザンの母子がクリングルに影響され、心溶けていくように夢を持つ過程に感銘を受ける。超自然的なことは起きなくても奇跡を見ているかのよう。映画化されたものをぜひ見てみたい。2024/09/26
ちょろこ
91
心を大切にしたくなる一冊。信じる気持ち、思いやり等、まさにいろいろな心、気持ちを大切にしたくなる。順風満帆な時よりも逆境の時にこそ信じてみる大切さ、そういう時こそ目に見えないような、忘れがちだったようなことを感じられるのかもしれない。クリングルはサンタクロースだったのか…全身汗だくのトナカイが意味するものは…想像かきたて読後はほわっと心温まる、アメリカンクリスマスストーリー。2018/12/23
おくちゃん🌷柳緑花紅
86
読友さんのレビューに惹かれて読めました。ニューヨークシティー、マンハッタン34丁目にあるメイシー百貨店。おもちゃ売り場のサンタクロースとして一人の老人が雇われた。名をクリス▪クリングル。その姿はサンタそっくり。だって本当に🧑🎄さんなんですもの。クリスマスはカレンダーの日付とは別物。クリスマスは「心」です。そう信じる人の心には必ず。この世には目に見えない善いものがいっぱいある。愛、喜び、幸せ。24日の夜が明け動物園のトナカイは汗だく。そしてサンタさんしか知らないはずの雪道にあった物。信じる人への🎁2022/12/20
はる
77
大好きです。優しくてあたたかい。大人でも夢を見ることの出来る物語です。ストーリーもウィットに富んでいて実に面白い。映画版も大好きなのですが、ほぼ同じ展開なのが嬉しい。読みながら名シーンが蘇って来てジーンとしてしまいます。クリスマス前にぜひ。おすすめです。2016/11/17
NAO
73
【クリスマス読書会】ニューヨークの老人ホームに住んでいる老人は、本当にサンタクロースなのか。子どもたちだけでなく、現実的な考え方しかできない大人たちの心をも変え温かくしていくクリス老人。サンタクロースがニューヨークの老人ホームに住んでいるという発想はなかなかユニークだが、彼が本当にサンタクロースなのかどうかを審議する裁判での弁護は詭弁でしかなく、あまり好みではない。2021/12/06