内容説明
ニッセ、それはクリスマスが近づくとやってくるいたずら好きの妖精のこと。さて、今年おじいちゃんの家にやってきたニッセとは…。
著者等紹介
キアケゴー,オーレ・ロン[キアケゴー,オーレロン][Kirkegaard,Ole Lund]
1940~1979。デンマークのオーフスに生まれる。小学校教師として教鞭をとるかたわら、教室で子どもたちに自作の物語を読みきかせしながら、創作を続ける。1969年、『アルバート』で、デンマーク文化省児童図書賞を受賞。1972年に『かえる食いのオーラ』で、1974年には『トッパーのえんぴつ』で、国際アンデルセン賞優良作品賞を受賞
オットー,スベン[オットー,スベン][Otto,Svend S.]
1916~1996。デンマークのコペンハーゲンに生まれる。デンマークを代表する絵本画家・イラストレーター。1978年、国際アンデルセン賞画家賞を受賞
枇谷玲子[ヒダニレイコ]
1980年、富山県に生まれる。上智大学、大阪外国語大学で学んだ後、2003年、デンマーク教育大学児童文化センターに留学。2005年、大阪外国語大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seacalf
40
商店街を歩いてまだクリスマス飾りをしたままのお店を見ると商魂たくましいご時世とは別次元の空気を感じてほっこりのんびりする。それはさておき、クリスマスに間に合わなかったこの本がとても良かった。デンマークの妖精ニッセと、都会から来た腕白少年とおじいちゃんと農場の動物たち、そして愉快な街のお年寄りのお話。12月1日から一話ずつ話が進みアドベントカレンダーのように少しずつクリスマスへの気分を盛り上げ、ワクワクと楽しむことが出来る。イタズラ大好きのニッセと少年達の両方の視点で描かれているのもいい。来年も絶対読もう。2021/12/30
mntmt
26
田舎のおじいちゃんと過ごすクリスマスまでの24日間。とっても微笑ましい。あたたかい雰囲気の挿絵も良かった。2016/12/19
花林糖
18
デンマークの児童文学。12月1日~24日までを毎日1章ずつ描いている。都会に住む男の子がクリスマスの時期になると田舎のおじいちゃんの元へ。ほのぼの穏やかな田舎のクリスマスのお話。スベン・オットーの鉛筆画の挿絵も味があって良かった。2015/12/26
April moon
10
アドヴェントのような本。デンマークでは12月になるとクリスマスまでこの本を1日1話ずつ読んで、クリスマスを心待ちにするそうです。北欧では家畜などを守る妖精をニッセ、トムテ、トントゥなどと呼びクリスマスにはお粥やビールを供えるそうです。 おじいちゃんと男の子とニッセ。穏やかで温かなお話。今年の12月は、毎日小学生の息子に読みました。静かに温かな気持ちでクリスマスを待つことができました。2015/12/25
きゅー
4
日記風に、12月1日から24日までの出来事が描かれている。デンマークでは、ニッセといういたずら者の小人がいるのが当たり前で、サンタはいないらしい。アメリカかどっかに住んでるとか言われてる。国が違うとずいぶん違って面白い。 ニッセを普通に受け入れているおおらかさとほのぼのとした感じが良い。ラストも素敵。とっても微笑ましい。こんなクリスマスいいなあ〜♪2013/11/13