出版社内容情報
一本の木の生、死。そして新しい生命の誕生。一本のナラの木が自然界のサイクルの中ではたす役割を描いた、美しい森の生態系絵本。 小学校中学年~中学生
内容説明
一本の木の生、死。そして新しいいのちの誕生。一本の木が自然界のサイクルの中ではたす役わりをみごとに描いた絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
65
一本の木の生と死を通して静謐で雄大な物語が綴られます。長い時をかけて木は大きく育ち、森の動物たちに豊かな恵みを与えるようになります。夏には涼しい木陰を作り、冬には暖かい寝床を提供する。幾世代にわたり森の生き物たちを育んできた木は、やがてより大きな自然の前に、自らの生を終えます。そうなってからも木は、森の生き物に恵みを与え続けます。土に返った頃には、木からこぼれたドングリが若木となって瑞々しい葉っぱをつけます。写実的な美しい絵は、デンマーク出身のアンリ・ソレンセンさん。翻訳を手掛けたのは女優の中井貴恵さん。2014/11/08
小夜風
20
【小学校】大きなナラの木が蝕まれて枯れて倒れて朽ち果てるまで…を、美しく描いた絵本。人の介入は一切無く、こんな大きな木が幻のように消えてしまう…これが自然なんですね。絵本の最初から最後までにどれ程の時間が流れたのかと、思いを馳せてみました。2014/10/30
たまきら
17
図書館放出本。素晴らしい!一本の木を通して森の生態学がわかりやすく紹介されています。2016/06/02
おはなし会 芽ぶっく
16
1本の木が死に、自然の中での役割を果たし、そして新しいいのちがうまれる。主人公のナラの木は倒れてもなお、動植物のために活かされているんだ。自然のサイクル。2021/05/15
くるみ
2
木の一生、朽ちてからもなお生かされる、自然の営みが描かれていて素晴らしいのですが、言葉がちょっと難しいので、中高学年向きかもしれません。低学年には、説明をつけながらかな。2017/10/14