出版社内容情報
セントローレンス河を舞台に、河とともに流れる人間の歴史を描き、自然と人間の共存を謳う。『木を植えた男』のF.バックの絵本。 小学校中学年~中学生
内容説明
「木を植えた男」に続くフレデリック・バック待望の新作!河とともに流れる人間の歴史をカナダ・セントローレンス河を舞台に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ochatomo
13
先住民が“マグトゴーク(大いなる河の流れ)”と呼び敬ったサン・ローラン(セント・ローレンス)川の歴史を描き、共存を呼びかけて、広島国際アニメーションフェスティバルグランプリを受賞した短編アニメ「大いなる河の流れ」(1993年)の絵本化 7年前鑑賞したが魚が群れ泳ぐシーンだけ覚えている 原題“Le fleuve aux grandes eaux” 元本1994年 1996刊 更に詳しい完全版もある2019/07/01
遠い日
12
セント・ローレンス河の原初の歴史から始まる、一連のできごと。河の豊かさゆえ、被らねばならなかったさまざまな自然破壊や経済優先の人間の勝手な活動。河の歴史はまた人間の歴史でもある。悠々と流れるセント・ローレンス河が秘めた歴史の紡ぎ手は、わたしたち人間。反省と未来への懸命な判断と行動。2015/06/14
ふみ
4
セント・ローレンス川の歴史と人間の歴史を重ね、自然と人間との共存を訴える絵本。「インディアンは、自分たちが食べる分以上は、けしてとらなかった。神がつくりあげた自然のなかでは、動物も自分たちとおなじなかまだったから」。私たちがこんな生き方に戻ることは、もうできないのでしょうか。自然が壊されていく様子が描かれているのですが、絵がとても綺麗で、余計に辛い。まだ流れ続けている河。この物語の結末は、私たち次第なのだと思いました。2013/09/27
nao
1
人間の欲望、業の深さ。2015/09/24




