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孤高の桜―ハンセン病を生きた人たち

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  • サイズ B6判/ページ数 185p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784751207918
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C0036

内容説明

熊本市郊外にあるハンセン病の療養所、菊池恵楓園。ラジオ番組の製作で、ハンセン病の取材を始めて五年。この間、入園者の強制隔離を定めていた「らい予防法」が廃止されたりして、療養所を取り巻く状況も大きく変わった。入園者の証言に頭を殴られるような衝撃を受けたのは一度や二度ではない。番組を放送しての一般の人たちの反響の大きさに驚きもした。このかけがえのない五年間を、著者なりに今、記録しておきたいと思った。第19回潮賞(ノンフィクション部門)受賞作。

目次

第1章 不思議な街
第2章 缶ジュース
第3章 出逢い
第4章 メディア
第5章 枝垂れ桜
第6章 録音機
第7章 提訴

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

52
第19回潮賞(ノンフィクション部門)受賞作。著者が5年間、熊本の菊池恵楓園にてハンセン病の取材をしたもの。ハンセン病の書籍を読んだり、講演(入所者の声)、施設管理者など、ハンセン病の壮絶な状況について聴いてきた。ここまで偏見を受けた病気はあるだろうか。らい予防法の廃止があっても偏見の様子は変わらない部分が今でもあると聞く。入所者は生家にも帰られず、施設しか自分の居場所がない。その入所者方も今では高齢化となった。風化してはいけない。そして世界ではまだハンセン病を発症している地域がある事も。2019/08/10

ERNESTO

1
 ハンセン病の事をあまり知らず、ラジオ取材連載に、熊本の菊池恵楓園へ飛び込んだ筆者。  類書を読んでいる人には、あまり新たな視点はないが、母親から手紙すら出してくれるなと言われたり、死んだことにされたり、葬儀にも顔を出せず、初七日が済み親せきがいなくなってからやっと母の仏壇に拝みに訪れたり、子どもの時から50年以上帰れず、やっと遠目に生家を望んだりといった、入所者の壮絶な生を伺う事は、様々な本で何度同じような場面を読んでも、胸をかきむしられるような苦しみがある。 2013/01/08

バリバリブラック

0
こんなに悲しい人生がいくつもいくつもあったのかと思うと胸が痛くなる。 何十年も外の世界から隔離され、親戚からは存在自体を否定され、もし自分の身に突然このようなことが降りかかったら受け止めきれないだろうなと思う。 ハンセン病という病名と隔離されていたという話は知っていたけれど、その一人一人の人生までいままで知ることがなかった。 このような話は歴史に埋もれさせてはいけない。きちんと伝えていってほしいと心から思った。2013/05/03

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