出版社内容情報
過去の成功法則が、ミライにおいてはむしろ「害」に
昭和・平成・令和と、時代は確実に移り変わっています。
時の流れの速さを痛感しますが、時に流れの速さ以上に、情報や様々な情勢の変化のスピードは凄まじい速さで変貌していますね。
そして、地震やゲリラ豪雨などの自然災害、世界中が混迷した「コロナの3年」等々、私達の目の前には様々な過酷な現実が突きつけられてきました。
さらには、食材の高騰、人手不足、記録的な円安、等々、飲食店の経営は、常に何らかの大きな課題との戦いでもあるといえるでしょう。
私は、大学時代の初めてのアルバイトが飲食店でした。
時給は380円の時代でしたが、それからずっと「飲食業界」に携わることになり、もう45年近くの時が流れ、アルバイト時給は1000円超えが当たり前になり、それでも人手不足で困っているお店が多いのも事実です。
前途多難ともいえるこの「飲食業界」において、それでも自分のお店を「ミライの繁盛店」にしていかなければなりません。
しかし、そのためには、これまでの「昭和の成功法則」や「平成の成功法則」を繰り返しなぞり続けていればよいのでしょうか?
これまでの成功法則は、「結果から逆算して物事を考える」というものが多数を占めていました。つまり、お客様が(同じように)来ることを前提に、「客単価を上げれば売上は上がる」「人件費を削って利益を出す」「原価率は○%以下とする」「原価率を軸に売価を設定する」というようなものでした。
しかし、「ミライの繁盛店」を目指すためには、「結果から逆算して物事を考える」のではなく、「顧客心理から逆算して物事を考える」必要があります。
そして、過去の成功法則がミライにおいてはむしろ「害」になることも多々あることを理解しなければなりません。
飲食店の経営をしていると、過去(昨日の売上)ばかりを見て、一喜一憂してしまいがちですが、「昨日の売上」から物事を考えるのではなく、5年後、10年後の「ミライ」も、あなたのお店が「繁盛店」であるために、今、何が欠けているのだろうか? 今のうちに、何を備えておくべきなのか? ということを「ミライ」から逆算して導き出してほしいのです。
「ミライ」のあなたのお店は、「ミライ」のお客様に対して、どんな「本物」を提供し、どんな「本気」を伝えて生き残っているのでしょうか?
私は、本書を通じて、あなたのお店が「ミライの繁盛店」を勝ち取るための最強の参謀となれることを心から願っております。 さあ、最後までじっくり読み進めてください。
【目次】
内容説明
飯食店「売上倍増」の秘訣。ジリ貧・勘違い経営から脱する令和の「視点」「思考」「行動」
目次
1章 「売上倍増」から逆算する思考法。人生を賭けた店を、ミライの繁盛店へ(ミライの繁盛店の基本は「売上倍増」;ミライ型メニューの考え方 ほか)
2章 ジリ貧から這い上がった経営者が捨てたこと・改めたこと(ミライの繁盛店を勝ち取るための経営者の器量;売上倍増1200日物語 ほか)
3章 売上倍増を実現するための課題の倒し方、数字のつくり方(飲食店経営は、常に「ヘッドピン」を狙え;飲食店に潜む「七貧乏神」を追い払え ほか)
4章 メニュー戦略にスタッフ管理…“微差の積み重ね”で大差がつく(「微差」を軽んじれば、「大差」はつかめない;「チョイチョイ大作戦」を実行しよう ほか)