出版社内容情報
29年大恐慌がアジア諸国の社会構造に与えた深刻な影響から説きおこし、インドシナ、フィリピン、インドネシア、タイ、マレー、ビルマ各国の30年代以降の民族主義運動と共産主義運動の歴史的条件と相互の関連を、はじめて横断的に捉えた野心作。アジア関係者必携の書。
内容説明
大恐慌が植民地型経済を痛打し、息をひそめていた民族主義・共産主義を目覚めさせた。戦乱・独立へとなだれ込む東南アジア激動の通史。
目次
1 世界恐慌と東南アジア経済
2 大恐慌までの東南アジア政治情勢
3 世界恐慌下の政治的激動
4 大戦前夜の東南アジア
5 第二次大戦中の東南アジア
6 アジアにおける「戦後動乱」の幕開き