出版社内容情報
戦前日本の大陸侵略の支えとなった「大アジア主義」。その諸相を日中の文献をもとに検証し、封印された日中交渉史の裏舞台を明らかにした、中国人研究者による渾身の書。〈登場人物〉宮崎滔大、頭山満、孫文、戴季陶。
内容説明
中国側からの「大東亜共栄圏」論。大アジア主義とは何だったのか―封印された戦前日中関係史のエピソードが満載の力作。
目次
第1章 序論・近代日本と中国の一接点
第2章 情熱が込められたアジア連帯論
第3章 「皇アジア体制」をめざした興亜思想
第4章 「苦節十年併合謀」
第5章 中国革命運動の逆行者
第6章 「吾人之大亜細亜主義」における孫文の対日観
第7章 武器としての日本論
第8章 日本の民間外交と中国
第9章 Pan Asianism systemの交差と平行
第10章 結び・アジア共生への遠い道のり