出版社内容情報
英国文化の背骨を形成するパブリック・スクール。その原型であるウィンチェスター、イートンを中心に統一的国家の誕生以前に設立されたそれぞれの基金立文法学校が、それぞれの設立者により、いかなる思いが込められ、何のために設立されたのか、その起源を復元する。
内容説明
本書の目指すところは、世界教育史のなかで最も古く、かつ組織的で、現代に至るまで自治的に存続し、英国文化の背骨を形成し続けているパブリック・スクール、その原型であるウィンチェスター、イートン、セント・ポールズを中心に統一的国家の誕生以前に設立されたそれぞれの基金立文法学校が、それぞれの設立者により、いかなる思いが込められ、何のために設立されたのか、その起源を復元しようとする試みである。
目次
序章 研究史的展望のなかの基金立文法学校
第1章 司教座教会に組み込まれた学校
第2章 修道院付属の学校―アルモンリー・スクール
第3章 カレッジ・スクールの発生―ウィンチェスター・カレッジの前身としてのマートン・カレッジの文法学校
第4章 基金立文法学校の原型としてのウィンチェスター・カレッジの設立
第5章 ウィンチェスター・カレッジの定款について
第6章 ウィンチェスター・カレッジの定款(1400年)における「貧しい、欠乏したスカラ」の資格について
第7章 イートン・カレッジの設立
第8章 アンチ・クレリカリズムの台頭と小規模の基金立文法学校
第9章 イングランドにおける中世の普遍的教会組織の腐食
第10章 司教座付属の文法学校の基金立文法学校への転換―コレットのセント・ポールズ
第11章 イギリス絶対主義国家の崩壊過程の中のパブリック・スクール