出版社内容情報
旧ユーゴスラヴィアにあって、もっとも早くからスターリン主義を徹底的に批判し、チトー大統領も批判してベオグラード大学を追放された民主主義左派の論客が、マルクスへの回帰を通じて人間性実現を図ろうとした苦闘の論理と軌跡を訳出した。
目次
1 現代哲学批判―マルクス哲学の可能性
2 現代の弁証法―ヘーゲルとマルクスから出発して
3 人間性の記述的概念と規範的概念
4 批判的社会科学の倫理
5 社会的決定論と自由
6 平等と自由
7 人間と自然環境
8 自主管理の基本的諸問題
9 科学とイデオロギー