出版社内容情報
詩人、騎士、政治家、外交使節、流浪の食客……。
──ダンテとは、いったい何者だったのか?
イタリアを代表する歴史家が、中世という激動の時代を生きたダンテの人生を徹底的に分析した一級評伝。
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イタリア最大の詩人ダンテ。
地獄篇、煉獄篇、天国篇の三部構成から成る叙事詩『神曲』は世界の文学史に燦然と輝く不滅の傑作だ。
本書はイタリアを代表する歴史家が、フィレンツェに保存された文献を丹念に読み解き、これまで言及されてこなかったダンテの人生をつまびらかにしていく。
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──もし、あの日の朝、ダンテが騎士として出兵していたなら、彼の運命は変わっていただろうし、私たちもおそらく『神曲』という作品を持つことはなかっただろう。
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中世という激動の時代の社会や文化を背景に、権力、金、戦争、復讐、家族、友情、そして愛の観点から初めて分析し、〈人間・ダンテ〉を浮かび上がらせた本格評伝。
内容説明
イタリア最大の詩人ダンテ。地獄篇、煉獄篇、天国篇の三部構成から成る叙事詩『神曲』は世界の文学史に燦然と輝く不滅の傑作だ。本書はイタリアを代表する歴史家が、フィレンツェに保存された文献を丹念に読み解き、これまで言及されてこなかったダンテの人生を詳らかに描いていく。中世という激動の時代の社会や文化を背景に、権力、金、戦争、復讐、家族、友情、そして愛の観点から初めて分析し、“人間・ダンテ”の姿を浮かび上がらせた本格評伝。
目次
聖バルナバの日
ダンテと高貴さ
カッチャグイーダとその他の人々
ダンテ一族
子供時代と隣人たち
愛と友人
教育
結婚をめぐる謎
ダンテと事業
政治―豪族と平民
政治―白派と黒派
追放
亡命者の家族
資産の行方
悪い仲間
ヴェローナの謎
改悛
「他人の家の階段」
ハインリヒ七世
他人のパン
ラヴェンナ
著者等紹介
バルベーロ,アレッサンドロ[バルベーロ,アレッサンドロ] [Barbero,Alessandro]
1959年、イタリア、トリノ生まれ。東ピエモンテ大学文哲学部教授(中世史)。トリノ大学およびピサ高等師範学校卒業後、ローマ大学講師を経て現職。中世史・軍事史を中心とした歴史書を数多く執筆するかたわら、全国紙や書評誌にコラムを寄稿。テレビの歴史番組にも出演する。また、小説家としても知られ、ストレーガ賞やマンゾーニ賞を受賞している。フランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受勲
鈴木昭裕[スズキアキヒロ]
1959年、東京生まれ。翻訳家。東京大学大学院修士課程中退(イタリア文学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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