匂いが命を決める―ヒト・昆虫・動植物を誘う嗅覚

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匂いが命を決める―ヒト・昆虫・動植物を誘う嗅覚

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  • サイズ 46判/ページ数 324p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750518138
  • NDC分類 481.37
  • Cコード C0040

出版社内容情報

《 言葉より直截[ダイレクト]で、音よりも戦略的 》



視覚と聴覚の彼方に広がる原始の領域 〈嗅覚〉。

匂いを介したコミュニケーションで命をつなぐ生き物たちの驚くべき物語とその未来の可能性。



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 ●なぜわたしたちの鼻は顔の中央、先端についているのか?

 ●なぜ動植物は、ここぞというとき「匂い」に頼るのか?

 ●「Eノーズ」は将来、匂いの正確な転写・伝達を可能にするか?



ヒト、昆虫、動物、魚、草木、花など多様な生物の「生命維持」と「種族繁栄」に大きな役割を果たしている嗅覚。

そこに秘められた謎と、解き明かされた驚異の事実とは──。



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〈 多様性にあふれる生き物たちとその「嗅覚」の不思議 〉

 ●雌を嗅ぎつけるため異常に巨大化したオス蛾の触覚

 ●フェロモンを追って雌の身体に溶け込む5cmの雄アンコウ

 ●腐食した樹木に仲間を呼び、かつ満員を告げるキクイムシ

 ●芳香や腐敗臭で虫をおびき寄せ、受粉をうながす花々

 ●刈られた芝が発するSOSの匂いが害虫を殺す受益者を呼ぶ

 ●地雷やアルツハイマー病患者を嗅ぎ分ける犬     など……

内容説明

言葉より直截で、音よりも戦略的。視覚と聴覚の彼方に広がる原始の領域“嗅覚”。匂いを介したコミュニケーションで命をつなぐ生き物たちの驚くべき物語とその未来の可能性。

目次

第1章 人新世の嗅覚
第2章 人の嗅覚・人の匂い
第3章 犬はすぐれた嗅覚をもっている
第4章 鳥は匂いがわかるのか
第5章 魚と嗅覚
第6章 ネズミは嗅覚がすべて
第7章 鼻が利く蛾
第8章 小さいハエさえも
第9章 血の匂いを嗅ぐ蚊
第10章 巨木キラー・キクイムシ
第11章 クリスマスアカガニ
第12章 植物は匂いがわかるのか
第13章 匂いの詐欺師たち
第14章 人は匂いをどのように利用しているのか

著者等紹介

ハンソン,ビル・S.[ハンソン,ビルS.] [Hansson,Bill S.]
1959年スウェーデン生まれ。神経行動学者。ルンド大学で生物学の博士号を取得。2001年まで同大にて、01年よりスウェーデン農業科学大学にて化学生態学教授。06年より、ノーベル賞受賞者を多数輩出しているドイツ最大の科学研究機関マックス・プランク化学生態学研究所の所長を務める。10年よりフリードリッヒシラー大の名誉教授。昆虫と植物の相互作用についての神経行動学的研究で知られ、とくに昆虫の嗅覚の研究で名高い

大沢章子[オオサワアキコ]
翻訳家。大阪大学人間科学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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zoe

21
動植物昆虫が発する化学物質とそのセンサーのお話。細かい物質の話はほぼなく、蚊がなぜ寄ってくるのとか、犬の嗅覚は人間よりすごいという話。広い海でのジメチルスルフィド(DMS)は鍵。プランクトンによって濃縮が開始する硫黄は、食物連鎖の中で排泄物や分解物由来のDMSとして感知され、捕食者を引き付ける。先日読んだ別の本でも、船乗りが磯の匂いで、陸からの距離感を持つということもあったので、動物として普遍的必要な物質と感覚の組み合わせなんだと思います。2023/09/30

はやたろう

13
動植物の生き残りに匂いが欠かせないことが分かる。自然界の仕組みの進化は驚くことばかり。内容的には結構マニアック2024/06/07

ときわ

8
私たちが匂いと判断しているものは、ある物質についての私たちの感覚器官の判断。これを読むと人間は哺乳類の中でも最低の判断力で、そこのところはそうだろうなと前から思っていたが。どうやら昆虫や植物にもかなり劣っているって。昆虫凄い、植物凄い、分かっていることを淡々と語ってくれるので凄いことは伝わってきた。何で人間はこうまで嗅覚が劣っているのに、世界中で幅を利かせているのか不思議になってきた。多分視覚も聴覚も大したことは無いだろう。脳を感覚器ではない方に進化させたからなのか。そういう視点でも論じて欲しかった。2023/11/22

とりもり

7
人間は五感の中でも嗅覚を軽視しているきらいがあるが、動植物の世界ではむしろ嗅覚が絶対的な重要性を持っているということが様々な動植物を通じて語られる。内容は他書でも読んたことのあるものが多かったが、改めて嗅覚の重要性を認識させられた。他の生物などの匂いをコピーする能力の高さには驚かされるばかり。とはいえ、人間の嗅覚についても分かっていないことが多いので、もしかすると潜在的には人間も匂いに大きく左右されているのかも。より解明が進めば、もっと驚かされるような大発見がありそう。★★★★☆2024/01/08

3
私は日常、常ににおいに振り回されている。電車で隣に座った人のにおい、歩いていてすれ違った人のにおい、はたまた好きになった人のにおい。全くにおいがしなかった人の事。そういえば、「香水」という小説の主人公は、赤ん坊の頃からにおいがなくて乳母に気味悪がられていたんだったな。においと記憶の関係については脳の配置を持ち出されるまでもなく本能で理解している。それほどまでににおいというものは人間の本能に訴えてくるものだと思う。2024/05/30

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