内容説明
イエスを探すなら『聖書』のなかの言葉にだけでなく、眼前で生きる人のまなざしの奥にその姿を探さねばならない。日本人にとって、キリスト教とは?日常の営みに立脚しつつ、仏教思想や東西の哲学、思想を縦横に駆使してその問いに迫る。「キリスト教は日本人を救うか」を探究する名著。
目次
第1部 日本人の心で読む聖書(ことばといのち;聖書を読むにあたって;イエスの生涯)
第2部 イエスの教え(イエスの神・アッバ(父よ)
神の国・永遠の生命
キリストの生命体
悲愛(アガペー)
幼子の心・無心
悲愛の突入)
著者等紹介
井上洋治[イノウエヨウジ]
1927年、神奈川県に生まれる。東京大学文学部哲学科を卒業。1950年、遠藤周作と同じ船で渡仏。カルメル修道会に入会、修道のかたわらリヨン、リールの各大学で学ぶ。1957年、カルメル会を退会し、日本人の心情に合ったキリスト教を広める決意をもって帰国。その志を再会した遠藤周作と共にする。1960年、司祭となる。遠藤を通して作家との交流も深く、高橋たか子、安岡章太郎らに洗礼を授ける。その志の実践として1986年以降、若者らと共に「風の家」運動を主宰し、機関誌「風」を発行する。良寛を愛し、法然に傾倒する日本人神父として親しまれる。2014年3月8日逝去
若松英輔[ワカマツエイスケ]
1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』にて第16回角川財団学芸賞、2019年に第16回蓮如賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- ジャータカ物語 普及版