出版社内容情報
《 窓の向こう、小さな2匹。宝物がまた増えた 》
にぎわいが戻ってきたニューヨークの街。
リフォームされた自宅もいい感じ。
そして、なんとそこには……!
〈まだまだ叶う夢ってあるものね〉私は今日も、ニューヨークで考え中。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
115
ニューヨーク在住14年。20歳年上の夫との生活に、猫が2匹加わった。2020年9月から2023年5月まで、徐々にコロナによる外出規制が解かれ、旅行や人との接触が多くなりつつあるニューヨークでの日常生活を、1週間に1話見開きで紹介している。日常生活そのものが、何が起こるかわからない。どんなに年を経ても、人生ははじめてのことばかり。42歳になって、過ぎ去ったものを惜しみながら、まだかまだかと待ち遠しく思うものも年々増えて、充実した毎日をかみしめている。2023/09/04
buchipanda3
98
四巻目には連載十周年を迎えた回が掲載されている。緩やかに異文化ニューヨークでの日々の暮らしと季節感を届けてくれる本作だが、前巻の終わりから大変なことが続いた。火事での水漏れ事故からの仮住まいにパンデミック。新型コロナは世界共通なだけにこんな時期もあったと共感しながら振り返った。一方で仮住まいの方は思わぬ事があったようで、ネコ漫画の要素が加わった。著者たちの可愛がりぶりが微笑ましい。クレオとの距離感の優しさもいい。著者は在住十四年。自分の時間のながれの見つめ方や歳の取り方を見習いながら次の巻を楽しみに待つ。2023/08/23
どんぐり
66
Mizuma Art Galleryで近藤聡乃さんの個展が今年7月に行われた。それに合わせて刊行されたのが4巻目。NY生活も通算10年になり、2020年9月~2023年5月の2年半分の出来事がマンガになっている。新型コロナウイルス感染拡大のロックダウンから半年後、MOMAが再開し、レストランの収容人数制限解除、ワクチン接種完了者のマスク着用不要など人の往来とともに街は活気を取り戻す。第3巻からの夫との日々の記録は変わらず、私的ハイライトでは、絵のなかに度々登場する2匹の野良猫と暮らし始める。次回も楽しみ。2023/11/26
チャッピー
28
移住して十数年。パンデミック中もニューヨークで暮らす作者の生活風景。水漏れ事故の修理でしばらく離れていたソーホーに戻りゼロから部屋を作る様子にこちらもワクワク。ミュージシャンとアーティストの夫婦のインテリアの好みが似てて全て丸く収まるのがいい。そして、あらたに家族になった2匹の猫!ニューヨークでも日本でも猫の性格、生態は同じなんだなぁと微笑ましかった。2023/11/22
sazen
10
装丁のイラストがねこちゃんメインになってる!3巻までは、ご本人がメインだったのに。この装画一枚が著者のここ数年を象徴しているのよねー。「あき地」で、ずっと読んでいたので内容は知っているけれど、コロナ禍、水難、と怒涛の期間を過ごされていて、大変だったよな…。特に今はもう、記憶の彼方に行きかけているコロナが広がり始めた時期のものは、ああー!こんなだった!と感覚が蘇る。私個人もコロナ以外にも色々重なっていた時期だったので、改めてとんでもない数年だったな、と思い出した。その意味では、シリーズの中で4巻は特別。2023/08/31