絡まり合う生命―人間を超えた人類学

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  • サイズ 46判/ページ数 376p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750517247
  • NDC分類 389.04
  • Cコード C0010

出版社内容情報

もうすぐ絶滅する人類のために



狩猟に疲れ、ボルネオの闇夜の森で微睡(まどろ)む人類学者は、寝袋を這うアリたちの足音を確かに聴き、自分がアリの世界の一員となったと感じる……。



「この世界は人間だけのものではない」という深い実感から出発し、動物、死者、そして生命そのものへと向かう全く新しい人類学の探求が幕を開ける。





ボルネオの森から、多種的世界とアニミズムを経て、「生命とは何か」という根源的な問いへ。



インゴルド、コーン『森は考える』、ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ』、アナ・チン『マツタケ』ら最新の人類学の議論を積極的に吸収しつつ、人類学の新たな可能性が展開される。





――世界の覇者を自認してあらゆるものを食い尽くし、絶滅の淵に立つ人類に、世界観の更新を迫る、壮大な「来たるべき人類学」の構想。

内容説明

ボルネオの森から、多種的世界とアミニズムを経て、「生命とは何か」という根源的な問いへ。世界の覇者を自認してあらゆるものを食い尽くし、絶滅の淵に立つ人類に、世界観の更新を迫る。壮大な「来たるべき人類学」の構想。

目次

序論 平地における完全なる敗者
第1部 アニマルズ(鳥たち;リーフモンキーの救命鳥 ほか)
第2部 スピーシーズ(多種で考える―マルチスピーシーズ民族誌の野望;明るい人新世、暗い人新世 ほか)
第3部 アニミズム(人間だけが地球の主人ではない;科学を凌ぐ生の詩学 ほか)
第4部 ライフ(考える森;考える、生きる ほか)
人類の残された耐用年数―厚い記述と薄い記述をめぐって

著者等紹介

奥野克巳[オクノカツミ]
立教大学異文化コミュニケーション学部教授。1962年生まれ。20歳でメキシコ・シエラマドレ山脈先住民テペワノの村に滞在し、バングラデシュで上座部仏教の僧となり、トルコのクルディスタンを旅し、インドネシアを一年間経巡った後に文化人類学を専攻。1994‐95年に東南アジア・ボルネオ島焼畑民カリスのシャーマニズムと呪術の調査研究、2006年以降、同島の狩猟民プナンとともに学んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tamami

47
著者の奥野先生は、『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民』などの著作がある、ボルネオ島の狩猟採集民をフィールドとする人類学者。今回本書を紐解きながら、これまでの人類学の枠に止まらないスケールの大きな先生ではないかと思うようになった。本書では、先生が幾つものフィールドから得られた人間と自然の存在についての新しい見方と現代人類学の潮流を紹介する中で、自然対人類という見方を離れて、双方を包括する新たな世界観を打ち立てることの必要性を説く。人類学の理論面など、文中で紹介された資料を参考に、更に深めていきたい。2022/03/11

原玉幸子

25
文化人類学の序章から生物学へ、そして食物連鎖や生態系に繋がる哲学エッセイかと思うのですが、中間以降「やっぱり哲学論考だったのだ」と気付く不思議な構成です。植物どころか石にも意識が、と言うのは一見神秘主義的な話かと思いますが、菌から地球外生命体を含む(自然)世界観、アニミズムに関わる心身の意識の境界の無さ、細分化の学問を批判して「人間を超えた人類学」と主張する展開が、段々と読み手を引っ張ってくれます。(とは言え、論稿の寄せ集めは展開がやや強引なので書き下ろしが良かったかも。)(◎2022年・春)2022/04/23

たーぼ

7
学術的な記載で何を論じているか見失う箇所が多かったが、人は人類中心の考えから脱却し、すべての生物(マルチスピーシーズ)及び生物を超えたモノとの関わり(アニミズム)を考慮した方向に向かわないと先がないよ、と提唱していると感じた。とはいえ絡まりあう人類学に、さらに経済や政治が複雑に絡みつくとどうなるか?あちらもこちらも行き詰まり、破滅に向かうしかないと思うのは、自分だけではないハズ…(⁠-⁠_⁠-⁠;⁠)2022/10/30

はまななゆみ

7
人間も他の生命体の一つ。コロナなどのウイルスとの関連も必然に感じます。環境保護についても。2022/04/29

ゴロチビ

6
ほとんど飛ばし読み、流し読み。プナンの箇所は焼き直しでも面白く読んだけど。人間中心主義の西欧哲学が人新世と言われる現代になって漸く地球環境とか人間以外の存在を意識するようになって…、という辺りまでは何となく。昔から命を持たない無機物すら敬って来た(「山川草木悉皆仏性」っていい言葉だなぁ。)日本人である自分には何だか当たり前過ぎて、著者の論考の出発点にすら立つことが難しく感じてしまうのだ。人類の耐用年数という言葉を聞いてふと、人間って地球に蔓延る害虫みたいだなぁって小学生の頃思ったっけ、そんな記憶が蘇った。2022/06/03

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