出版社内容情報
デビュー以来40年にわたって書き綴ってきた膨大な批評文の数々を精選して収録!
内容説明
世界に可能性はまだあるのか、「芸術」はその問いに答える方法である。時を超えて交錯する思考の運動が、星座のように明晰なる一つの図形となって、新たな知覚と認識を導く。
目次
1 捲土重来―再開する時間(ふたたび、うまれる;墓は語るか(墓とは何か)。
墓は語るか ほか)
2 天体は抵抗する―確率論的抵抗(天体は抵抗する;確率論的主体性(放射能的アソシエーション)
理性の有効期限―理性批判としての反原発 ほか)
3 感覚のエデン―約束としての了解可能性(芸術教育とは何か?―教育と芸術そして科学;準備と注解;火星の住民と地球の芸術家 ほか)
4 経験のインフラストラクチャー
著者等紹介
岡〓乾二郎[オカザキケンジロウ]
1955年東京生まれ。造形作家、批評家。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科客員教授、東京大学大学院総合文化研究科客員教授。1982年のパリ・ビエンナーレに招聘されて以来、数多くの国際展に出品し、セゾン現代美術館(2002年)、豊田市美術館(2019‐20年)にて大規模な個展を開催。「ヴェネツィア・ビエンナーレ第8回建築展」(2002年)の日本館ディレクター、現代舞踊家トリシャ・ブラウンとのコラボレーション(2007‐09年)など、絵画、彫刻、映像、建築など、ジャンルを超えて作品を創造するとともに、美術批評を中心に執筆を続けてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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