感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
94
待望の3巻目。NY在住の漫画家さんの日常エッセイ漫画。いつもは割とゆる~い内容に時々ハッと気づかされる感覚を楽しむ感じだけれど、今回は最後の方に思い掛けない出来事が。コロナやBLMがNYを包み込む中で起きた事の話は丁度web連載で読んだ時、驚いた。さらに「最終回」という題名の時もエッとなったが、それはA子さんの最終話の件だったので安堵。本作もA子さんも読めて嬉しい。作者さんに感謝。他にはグリーンカードの話や元からあった問題や価値観の変化の話も印象的。ワナワナさせるほどのマッツァボールは食べてみたいなあ。2020/12/11
あーびん
24
冒頭の同じ店の前の見開きの対比が2020年を如実に表している。今年の正月はまだコロナでこの1年がこんなことになるなんて思いもしなかった。それは日本もニューヨークも全世界の人が同じ思いだろう。近藤さんはロックダウン中、住み慣れたソーホーの自宅を離れざるを得ない災難に見舞われとても大変だった様子。もはや2022年の正月がどうなっているかなんて想像もつかないが2021年はささやかな希望を忘れずに過ごしたい。あとアメリカのイエスズメはイギリスからの移民だったのにびっくりした。2020/12/26
takeapple
11
4巻が出るのはいつのことやら、それまでどうすればいいんだ!?コロナ禍ニューヨークの生活史としても同時代の貴重な証言としても面白い。2021/09/20
ごま
9
チェロを弾く歳上の夫と義理の娘の存在。10年前には想像もしなかった暮らし。つれづれなるエッセイに、ついにコロナが登場。まだまだままならない世の中だけど、視界の開けた明るいラストシーン。みんながこうして戸惑いながらも、上を向いて生きているんだな。2020/12/19
kashiha
8
近藤氏のニューヨーク徒然第3巻。2017年の年末から2020年夏までが描かれている。もちろんコロナ禍についても描かれてる。行ったことはないけれど、静かなニューヨークって想像が難しい。あと、なんといっても大事件なのは、コロナ禍と同じ時期に起こった自宅アパートの火事被害だ。有事の感染症対策は通常の生活の時より心身共に疲弊したと思う。お疲れ様でした。今回一番きになったのは、148話のマッツァボー。クラッカーの粉を卵でまとめて茹で、スープに浮かべたユダヤ料理。食べてみたい。あと、ニューヨーク雀事情。→2020/12/06