内容説明
自分がほんとうに安心できる「愛と家族のかたち」は、どこにあるのだろう?自分らしく、深く息をして生きるために。「愛」と「家族」の多様な形を実践する人々にインタビューし、自らに問い直す。
目次
第1章 二つの出会い
第2章 長谷川(26)・江添(31)
第3章 華京院レイ(32)
第4章 加納土(24)
第5章 中村みどり(33)
第6章 オノマリコ(34)・モスクワカヌ(34)
第7章 綾乃(35)・あお(21)
第8章 古藤千佳(35)
著者等紹介
佐々木ののか[ササキノノカ]
1990年、北海道生まれ。文筆家。「家族と性愛」を主なテーマに据え、エッセイや取材記事を執筆。映像の構成企画やアパレルの制作、映画・演劇のアフタートーク登壇など、ジャンルを越境して自由に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かめぴ
14
愛と家族について、こんなに深く考えた事がなかった。事について愕然。ソウルメイト、心から信頼できるパートナーを、強く求めていないかもしれないなとひとりごちる。仕方ない、諦めが大きいかもなーなんて。ここまで思考する人は日々が苦しいだろうと思わない事はないが、人それぞれ、それに尽きる。読んで良かったー。2020/09/06
チェアー
10
家族というのは器に近い。 その器に盛られるものが大切なのであって、器はその次だ。 なのに、器を大切にしたがる人が多すぎる。 どんな器に、何を盛ろうと、それはその人の人生なのだから、他人は介入できない。 なのに、介入したがる人が絶えない。 余計なお世話だ。 2020/12/23
れに
9
「家族と性愛」をテーマに8つの取材を重ねたインタビュー集。色々な形の夫婦や家族がいて、または夫婦とか家族というワードでは言い表せられないようなそれぞれの独特な関係性が綴られた本。令和ならではって感じだ。色々な自由が声高に発せられる今だからこそ私は言う。あくまでも私はなんでも理解できるわけではないしなんでも受け入れられるわけではない。周りに迷惑がかかるわけでなければ勝手にやってればいいんじゃない?というスタンスでこの本に描かれている人たちの考え方や関係性も正直共感はできなかったしよくわからないだけだった。2024/07/27
おさと
4
家族は作っていくもの。こうじゃなきゃいけない、なんてない。2021/02/10
うさこ
4
目から鱗。考えてもみなかった新しい「家族」の形を提示してくれたことに深く感謝。妙齢になると恋愛を前提とする結婚や出産がひどく奨励される風潮に飽き飽きしていて、なぜ私自身にその要不要を決めさせてくれないんだろう?とずっと思っていた。でも、普通とされる枠に不満があるなら、そんなものには自ら収まらず、自分が心地よいと思える関係や環境を作れば良いんだな。途方もない苦労になるかもしれないけど、現状に甘んじるよりずっと良いなと思えた。私も誰かと生活してみたいという憧れはまだ捨てなくてもいいかもしれない。2020/09/13