常世の花 石牟礼道子

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常世の花 石牟礼道子

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  • サイズ 46判/ページ数 175p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750515465
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

苦しみの中にある者たちを照らし続けた作家に捧げる、言葉の花束。

人間を超え、生類へと広がる世界を見つめ続けた石牟礼道子。『苦海浄土』をはじめ数々の名著を遺して世を去った作家が生涯を賭して闘ったものとは何だったのか。
作家と親しく交流し、NHK「100de名著『苦海浄土』」で講師もつとめた批評家がその精髄に迫る。
石牟礼道子と著者の対談も収録。 

昨年の六月に会ったとき、石牟礼さんが伝えたいと言っていたのも、どんなに語ろうとしても言葉にならないことがある、ということだったような気がしている。
会って話さねばならないことがある、人はそう強く感じても、それを語り得るとは限らない。だが、対話を求められた方は、その気持ちを受けとめることができる。語り得ないことを語り継ぐ、それが石牟礼道子の遺言だったと、私は勝手に解釈している。(あとがきより)

若松 英輔[ワカマツ エイスケ]
著・文・その他

内容説明

人間を超え、生類へと広がる世界を見つめ続けた石牟礼道子。『苦海浄土』をはじめ数々の名著を遺して世を去った作家が生涯を賭して闘ったものとは何だったのか。作家と親しく交流し、NHK「100de名著『苦海浄土』」で講師もつとめた批評家がその精髄に迫る。石牟礼道子と著者の対談も収録。

目次

1(亡き者の言葉を宿した闘士;黙する魂を受け止める使命 ほか)
2(二つの「自伝」;言葉の彼方にあるもの ほか)
3(荘厳の詩学―石牟礼道子の原点;『苦海浄土』が生まれるまで)
4(荘厳する花―石牟礼道子の詩学)
5(魂という遺産;最後の文人 ほか)

著者等紹介

若松英輔[ワカマツエイスケ]
批評家・随筆家。1968年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて三田文学新人賞、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて西脇順三郎学術賞、2018年『詩集見えない涙』にて詩歌文学館賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Gotoran

53
今年2月に90歳で逝去された、公害病水俣病の被害者に寄り添った視点での『苦海浄土』の作者で有名な石牟礼道子氏。本書は、石牟礼氏の良き理解者であった批評家で詩人でもある若松英輔氏が彼女の逝去後新聞等に投稿した追悼文八編を核にして構成されている。“苦しみの中にある者たちを照らし続けた作家に捧げる言葉の花束”。石牟礼氏の遺言が読み手に若松氏の決して堅苦しくない平易な文章を通して伝わってきた。貴重な体験。これを機に、もう一度『苦海浄土』を読むとともに他石牟礼作品についても読んでゆきたい。2018/11/03

みねたか@

39
熊本に通い晩年の石牟礼道子と対話を重ねた著者が彼女を悼み思いを受け止める。「人は悲しみの底で誰か自分でない者から、自分の中の一番深い寂しい気持ちをひそやかに荘厳してくれるような声が聞きたい」と思っている。それ故に石牟礼道子は、言葉を奪われたものの悲しみを受け止め、その悲痛と嘆き呻きに言葉という「からだ」を与えてきたのだという。書きながらようやく腑に落ちてきた、と同時に「苦海浄土」の病に冒された人々の思いや「椿の海の記」の豊饒な世界を紡ぐことが、激しい闘いであったと思い至り心が震えた。2021/02/05

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

30
【1回目】要再読度・A。一回だけでわかるもんか。私は石牟礼さんの著作は『苦海浄土』(第一部文庫版)しか読んでないし、この本の著者である若松さんのよい読者でもない。しかし、ここでの言葉は、こころと身体に刻みつけなければならないものだと思う。石牟礼さんは、若い人たちに「いのちのありかについて伝えなければならない」と語ったそうだ。石牟礼さんの死去による「緊急出版」的になったが、いつかは編まれなければならなかったものだと思う。しかし、その本が、若松さんの名を冠して送り届けられたことは悦ばしいことでさえある。2018/08/15

pirokichi

26
何を欲していたのか、石牟礼道子さんと若松英輔さん、おふたりのお声がききたくなって、4年前に読んだものを読み返した。「見えざるものが、私たちの実在であるなら、死とは、存在の消滅ではなく、『見えるものの領域』から『見えざるものの領域』への回帰となる」…今回はこの一文にとてもはっとさせられ、何かから解放されたような、安心したような、ゆったり、しゃんとした気もちになった。2023/01/19

ピンガペンギン

17
石牟礼道子を敬愛する若松英輔による追悼文集。同じ著者の「岡倉天心」は哲学の本という感じで少し難しかったが、この本は新聞等に投稿された短文が主であり読みやすかった。石牟礼道子さんへの深い敬愛の心がよく伝わってきた。石牟礼さんが病気で臥せっているときに「熊本まで会いにきてもらえませんか?」と電話してきたという。都合をつけて会いに行ったが雑談で終わってしまった。でもそれでいいんだと。「すべてのことが言葉で伝えられるのではないから」と若松さんは言う。少しづつ石牟礼道子の書いたものを読んでいきたい。→2023/01/17

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