内容説明
図の中で人びとが動きだす。“世界初”の間取り小説集!
著者等紹介
大竹昭子[オオタケアキコ]
小説、エッセイ、ノンフィクション、写真評論、書評、映画評など、ジャンルを横断して執筆。トークと朗読の会“カタリココ”主催。また東日本大震災以後、“ことばのポトラック”も毎年開催。散歩マニアにして無類の間取り好きである。写真も撮り、座談の名手としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
131
著者は小説家の大竹昭子さん。小説の他、エッセイ、ノンフィクション、写真評論など、ジャンルを横断して執筆。亜紀書房ウェブマガジン「あき地」に2015年8月~16年12月に発表された作品を大幅に改稿しまとめた一冊。「間取り好き」!?にはたまらない短編小説集。部屋の間取りから物語を膨らませていく大竹さんの想像力の豊かさが素晴らしいです。また、大竹さんの妄想力もさることながら奇抜な間取りにとても興味が湧きました。2021/12/05
takaC
110
間取り図はともかく、それにまつわる話(妄想?)がいまひとつ分かりにくかった。2018/07/15
まこみん
97
中学生の頃からチラシの間取り図見るのが好きでした。で、思わず手に取ってしまったこの本。初めの「船の軸先にいるような」の三角旗の様な形に興味津々。個性的な間取りやシンプルなもの各々に短編の妄想的!?ストーリーが載っている。「カウンターは偉大」少年に妄想を抱く堅物を演じる危ない女性。「浴室と柿の木」向かい側の浴室が丸見えの場所に隠し穴を作った老人。ちょっとブラックなものも。「家のなかに町がある」は話より、昔の商家の間取りに見入ってしまった。2017/11/15
あっちゃん
96
新聞のチラシで見る、新築や中古の家の間取りをじっくりと見るのが好きな人、かなりいると思うけど、どんな人が住んでるのか、どんな生活をしているのかまでは考えた事無いなぁ(笑)せいぜい自分が住むのを想像するくらいで( ̄▽ ̄)2022/01/19
Ikutan
85
どの物語も1ページ目には間取り図。そこから繰り広げられた13の短編。個性的な間取りとちょっと謎めいた人物たち。1話ずつ間取りを確認しながら読み進める。ざわざわした読後感や余韻の残る物語でなかなか面白かった。一風変わった不思議な間取り図で、興味を引いたのは『隣人』と『浴室と柿の木』かな。ぞわぞわする読後感の『仕込み部屋』や『カウンターは偉大』も好みでした。2017/08/16