内容説明
かぜのこえにみみをすまそう。おねえちゃんのマチルデとおとうとのマーチンは、かぜをおいかけてのはらをずんずんかけていきます。ふたりがおしゃべりすると、かぜもピューピューうたいだし、すてきなせかいがあらわれます。「国際アンデルセン賞」の絵本作家、「つきのぼうや」の作者・オルセンの名作を、みずみずしい新訳で。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーちゃん
23
息子は「あ、ここにテントウムシがいるね」と言っていました。2022/10/19
たまきら
23
この絵は大好きな「つきのぼうや」の人だ!と借りました。「かぜ」の不思議さに姉弟が首をひねる話なんですが、科学への素朴な疑問を感じてニッコリ。すごく地味なお話ですが、オタマの心をしっかりとらえていました。「この子ふうせんばっか!」と笑い、最後の二人の髪型に笑い。おっ!「あめ」もあるんですねえ。昨日熱気球のしくみを実験して見せたのでタイムリー。2017/02/14
ろくべえ
13
初版(木村由利子/訳、文化出版局)と読み比べ。これだけ訳が違うと、原著で読みたいと思ってしまう。全体的に読みやすいのはこちらかもしれないが、初版の訳の方がいいなと思うところも。オルセンの、何となく雑っぽい絵が不思議な魅力。「もじゃもじゃになったふたりの頭」の絵には思わず吹き出します。2018/04/07
ヒラP@ehon.gohon
13
強い向かい風の中を、マチルデとマーチンが歩いて行きます。 いろんな人とスレ違い、風に感じること、風がもたらすことの多さを体感していきます。 大いなる自然現象の中で膨らんでいくイメージは、様々な楽器奏でるシンフォニーのようです。 読み直してみると、風についてこれだけ多くの事を語ることのすごさに驚かされます。絵も楽しいけれど、風についていろんな事をを学べる絵本です。 ボサボサになったマチルデの髪が印象的でした。2016/12/25
ケニオミ
13
風、自転車乗りの僕にとっては天敵です。追い風だったら助かりますが、強い向かい風だと、ペダルを踏んでも踏んでもスピードは出ず、汗ばかり出てしまい最悪です。本書に戻ると、風の良い面、嫌な面を書き連ねています。最後の方に、東の風、西の風、北の風、南の風がなぜ吹くのかを文学的に説明する箇所が好きでした。2016/11/19
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