出版社内容情報
秘教の中で、古代はいまだ生きている!
レタスを食べるのを拒否するヤジディ教徒、輪廻転生を信じるドゥルーズ派、アダムの秘密を受け継ぐマンダ教徒……。中東の秘教に、マイナー宗教の伝統を生きる人々を訪ね、その生々しい肉声から、文化の共生を可能にする古代の叡智を浮かび上がらせる。衝撃のルポルタージュ!
解説=青木健
「二十年以上前、初めて中東を訪れた私は、中東に恋をした。だが中東は、愛しがたい場所でもある。そこから届くニュースは苦悩に満ちあふれている。そして最も美しい面、つまりその言語や歴史、神などは、憎しみと偏見で汚されてきた。中東の宗教と民族のモザイク模様は、長く輝かしい歴史の記念碑とも言うべきものだ。しかし、これも現在、崩壊に向かっている。中東の多様な宗教が、まだその母国に存続している姿を見ることができるのは、おそらく、私たちが最後の世代となるだろう」(本書より)
ニューヨーク・タイムズ、ワシントンポスト、エコノミスト、各紙誌で絶賛!
序文
第1章 マンダ教徒
第2章 ヤズィード教徒
第3章 ゾロアスター教徒
第4章 ドゥルーズ派
第5章 サマリア人
第6章 コプト教徒
第7章 カラーシャ族
エピローグ デトロイト
ジェラード・ラッセル[ジェラード ラッセル]
イギリス外務省と国連で外交官として14年間の勤務ののち、作家。カイロ、エルサレム、バグダッド、などで生活。本書によってRoyal Society of Literature Jerwood Awardを受賞。
臼井 美子[ウスイ ヨシコ]
英語・フランス語翻訳家。大阪大学文学部卒。訳書にカトリーヌ・パンコール『月曜日のリスはさびしい』(早川書房)、クリストフ・アンドレ『精神科医がこころの病になったとき』(共訳、紀伊國屋書店)ほか。
青木 健[アオキ タケシ]
1972年生まれ。宗教学者。慶應義塾大学言語文化研究所兼任所員。専門はゾロアスター教、イラン・イスラーム思想。著書に『ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ』刀水書房、『ゾロアスター教』講談社選書メチエ、『アーリア人』講談社選書メチエ、『マニ教』講談社選書メチエ、『古代オリエントの宗教』講談社現代新書など多数。
内容説明
レタスを食べるのを拒否するヤズィード教徒、輪廻転生を信じるドゥルーズ派、アダムの秘密を受け継ぐマンダ教徒…。中東の秘境に、マイナー宗教の伝統を生きる人々を訪ね、その生々しい肉声から、文化の共生を可能にする古代の叡智を浮かび上がらせる。
目次
第1章 マンダ教徒
第2章 ヤズィード教徒
第3章 ゾロアスター教徒
第4章 ドゥルーズ派
第5章 サマリア人
第6章 コプト教徒
第7章 カラーシャ族
エピローグ デトロイト
著者等紹介
ラッセル,ジェラード[ラッセル,ジェラード] [Russell,Gerard]
ロンドン在住。元イギリス外交官および元国連外交官。アラビア語とペルシア語を話す外交官として15年にわたり中東のさまざまな国に勤務した経験をもつ。現在、シンク・タンク「外交政策センター」シニア・アソシエイト、パルマル・コミュニケーションズ取締役。大英帝国勲章MBE受勲
臼井美子[ウスイヨシコ]
英語・フランス語翻訳家。大阪大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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