出版社内容情報
日米同盟や外交問題、中央と地方の問題が凝縮されている沖縄。その沖縄から「民主主義」の条件をラディカルに問い直し、自立へのアクションプログラムを提示する。2014年11月16日辺野古移設を争点に沖縄県知事選挙が実施。
内容説明
社会の空洞化が押し進み、“恨み”と“不安”のマッチポンプにより民主主義が空転し続ける本土。沖縄は本土がたどった悪しき道を追いかけるのか?それともあり得べき共同体自治へと歩み出すのか?フラットな「本土並み化」の追求でも、構造的差別の固定化でもない、“希望”にみちた島づくりのための鮮烈な提言の書。
目次
第1章 沖縄の両義性―「明るい沖縄」と「暗い沖縄」(「明るい沖縄」と「暗い沖縄」;故郷喪失者の愛憎 ほか)
第2章 多様なる「われわれ」に向けて―運動論の再構築(「われわれ」による動員;「友/敵」概念とアイデンティティ・ポリティクス ほか)
第3章 これが沖縄の生きる道―“恨みベース”から“希望ベース”の未来構想へ(沖縄の若者の政治意識;複雑な知恵をどう伝承するか ほか)
第4章 国境に生きる人々の知恵―沖縄戦の悲劇を繰り返すな(基地返還アクションプログラムと国際都市形成構想を再考する;熟議民主主義とファシリテーター ほか)
著者等紹介
仲村清司[ナカムラキヨシ]
1958年、大阪市生まれのウチナーンチュ二世。作家。沖縄大学客員教授。96年、那覇市に移住
宮台真司[ミヤダイシンジ]
1959年、宮城県生まれ。社会学者。映画批評家。首都大学東京教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(社会学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。