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出版社内容情報
宅間守は2001年6月、大阪教育大学附属池田小学校で児童・教諭を殺傷した。2003年8月、死刑判決を受け、2004年9月、死刑が執行された。本書は、宅間守と17回面接し、精神鑑定を行った精神科医による初の著書である。
内容説明
宅間守は二〇〇一年六月、大阪教育大学附属池田小学校で児童・教諭を殺傷した。二〇〇三年八月、死刑判決を受け、二〇〇四年九月、死刑が執行された。本書は、宅間守と十七回面接し、精神鑑定を行った精神科医による初の著書である。大阪地方裁判所へ提出された精神鑑定書を、ほぼそのまま収載している。
目次
第1章 家族歴
第2章 本人歴
第3章 本件犯行
第4章 現在症
第5章 診断
第6章 鑑定主文
著者等紹介
岡江晃[オカエアキラ]
精神科医。1946年、高知県に生まれる。京都大学医学部卒業後、1972年から京都府立洛南病院に勤務し、重大犯罪を犯した精神障害者や覚醒剤精神病者の治療に精力的に取り組む。1998年に副院長、2003年から2011まで院長を務める。1992年より刑事事件の精神鑑定を担当するようになり、2002年の宅間守の精神鑑定を含め、2012年までに90件の精神鑑定を行ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
55
その半生に於いて主に刑罰から逃れる為に、頻繁に精神科を受診してきた人だった。精神医療に司法の番人としての役割を担わせるのは酷だが、何か抑止の術はなかったのかと思ってしまう。鑑定により犯人の気質や性癖、病態が明らかになっても、ただ虚しいばかりである。 2017/10/17
キムチ
49
内容が重すぎ、とても「感想」という軽い言葉でまとめられない。読み手の生活・年齢等で種々に言葉が発せられそう。仕事でも関わってきた精神科医の在り様に大きな感慨を持った。宅間・・事件を知り、容貌を見て決して忘れられない感が強く 読んだのだが、文学だけでない、かような類の持つメッセージ系は常に読み続けなきゃとも強く思う。生まれながらにして持っていた脳神経、人格障害。が疾病とは同一視できず。早期より本人がその人格偏りに気づきつつも矯正するどころか主体的に暴走しきった一生・・死刑とは?社会の矯正とは?人間って。。2018/06/15
gtn
24
元妻を殺す、自殺するという考えを翻し、附属池田小学校に行って「ブスブス」やることにした宅間守。彼は正気である。自分より強い人間には矛先を向けず、明らかに弱い人間をターゲットにしたのだから。2019/10/06
壱萬参仟縁
24
守は37歳まで精神科治療を受けた(3頁)。にもかかわず、悲劇を防げなかったのである。オウムにしても秋葉原事件の加藤智大にしても、この間のマルハニチロにしても、特殊事例と片づけていいかどうか。共通点とか抜本的に検証しないと、類似事件は今後も出てくる危険性が高い。もっと超格差社会に対して是正を図ることをしないといけないのである。守の兄は自殺したようだ(34頁)。守は平気で偽りの名刺で人を騙していたのだ(80頁)。結局、騙し人生の挙句、エリートな子供達が集団で犠牲となった悲劇。動物虐待もあった(137頁)。2014/02/09
carl
22
本物の鑑定書 これは本当に怖い 素人の私でもイカレテイルのが解る2021/10/03
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