出版社内容情報
故郷で知った伝説の修験者「役行者」との因縁に導かれ、いまに息づく神秘の世界・山伏修行に身を投じた著者。
東京、吉野~熊野、八海山、羅臼岳、そして富士山――時空を超えて日本の山を駈けた渾身のルポルタージュ!
内容説明
故郷で知った伝説の修験者「役行者」との因縁に導かれ、いまに息づく神秘の世界・山伏修行に身を投じた著者。東京、吉野~熊野、八海山、羅臼岳、そして富士山―時空を超えて日本の山を駈けた渾身のルポルタージュ。
目次
プロローグ 役行者とおかん
大峯奥駈修行8泊9日
八海山に行者あり
地の果て、羅臼へ
富士山に登る理由
エピローグ 終わらない山
記録 2008~2011
著者等紹介
井賀孝[イガタカシ]
1970年7月21日和歌山市生まれ。写真家。現在、各種メディアにて格闘家やスポーツ選手、アーティスト等の撮影をこなす傍ら、トライフォース柔術アカデミー池袋本部にて指導者として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろ☆
20
柔術家でもある著者が山伏修行。こうやって、山にこもり、肉体の限界まで駆使すると、新たな価値観、やり遂げた自信が生まれそう。2014/07/29
なにょう
17
世の中にはすごい人がいるものだ。井賀さんは修行者。修験者、つまり山伏として活動される。山伏って今もいるんだね。★奈良南部、大峯奥駈道の一週間。北海道の羅臼。新潟の八海山。冬の富士山。北海道、富士山は別として今も各地で修験者は修行に励む。中には天狗的超人もいる。面白い。2019/11/26
藤井宏
16
八海山の先達である月岡さんのエピソードにたまげる。三山 縦走の一般登山者の標準タイム12-13時間のところ、月岡さんは18時間30分の間に3往復。槍穂縦走、ふつうは2泊3日か3泊4日のところ日帰りで走破(55歳時)。大峰奥駈の「奥駈病」は、一度それに参加した人がその季節を忘れられず、夢中になる病。自分はやりませんけど、面白かったです。2025/01/08
hitsuji023
7
山伏修行の体験記。修行というだけあって、登山とは違う趣きがある。山伏の話として、八海山の月岡さんのエピソードが凄まじい。誰にも真似できないし、誰もやろうともしないであろう。だからこそ、その体験に価値があるとも言える。そうでなくても、ただ単純に凄い。2014/11/10
あきひと
4
現役の柔術指導者という筆者が、3年2か月の間、集中的に日本各地の山に登ると共に、主な修験修行である大峯奥駆、越後三山奥駆を経験し、さらに富士講の富士山にハマり厳冬期の富士山をやった時の経験を綴っていて、その間に起きた震災やお父様の逝去に触れ、心境を吐露する。 とにかく速い山行で、アマチュアには参考にはなりませんが、とても濃密な修行と登山をされたことが分かります。私も、この大峯やほかの修験の山でも修験者には会っていて、歩きながら唱える「サーンゲ、サンゲ、・・・」は、やはり全国共通なのだと理解しました。2023/04/11