中公文庫
毒婦伝―高橋お伝、花井お梅、阿部定

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  • サイズ 文庫判/ページ数 388p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122058804
  • NDC分類 281
  • Cコード C1123

出版社内容情報

近代日本を極彩色の伝説で飾った三人の女性犯罪者たち。彼女らはなぜ「毒婦」と呼ばれたのか? その実像を犯罪ルポルタージュの第一人者が追跡する。

内容説明

死後に解剖され「特異体質」を喧伝された高橋お伝。事件をもとにした舞台に自ら主演した花井お梅。殺害にいたる痴態が詳しく記された予審調書が流出した阿部定。近代日本を彩った女性犯罪者三人の実像と、「毒婦」として伝説化される過程を、時代背景とともに描いた犯罪ノンフィクションの傑作。

著者等紹介

朝倉喬司[アサクラキョウジ]
1943年岐阜県生まれ。早稲田大学文学部中退。「週刊現代」記者を経てノンフィクション作家となる。88~94年現代書館の雑誌『マージナル』編集委員。2010年12月9日、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヨーイチ

29
毒婦って括りは浮世絵風絵看板、泥絵の具、講談調の新聞とか色々あって、それだけで趣がある。犯罪者の位置づけが、戦後で全く変わってしまったのだろう、て気がする。例えば花井梅は新橋の芸者だった前歴を活かし出所後芝居にして興行したりしている。戦後の社会では流石に無理。三人が都合良く明治初期、中期、昭和初期なので、伝説に一役かった新聞記事を比べられるのが良かった。三人の中ではやはり阿部定が凄い。昭和最大のトリックスターかも。犯罪を正邪だけで見ていると、見落とす事も有るのだろう。2015/10/28

雨猫

7
阿部定はあまりにも有名だが、お伝、お梅のことはあまり知らなかったので。当時の時代背景や世相、新聞記事などは興味深く読んだ。しかし参考文献からの引用、著者の想像部分が多いのにはちょっと・・・。3人とも毒婦というわりには1人しか殺してないし(1人殺しても立派な重罪だけど)、男がらみで道を誤ったというのが何とも哀れ。☆3つ2014/07/14

kiiseegen

2
高橋お伝、阿部定は有名なので、ある程度は知っていたが、花井お梅は知らなかった。彼女の明治期・獄中体験談は生々しかった・・・。各々、時代背景が大きく絡み、「毒婦」にされてしまった女性犯罪者で、必要以上にデフォルメされて少し気の毒な三人。2014/01/16

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