出版社内容情報
文化大革命が明けたばかりのまだ暗い中国を知る日本人の「わたし」と、発展目覚しい祖国を誇りに思う中国人の「友人」。
オリンピック前夜の北京の骨董市をふたりの女がそぞろ歩く。
値切り、笑い、食べながら語る中国の今昔──。
翻訳家の著者が、北京の「ふつう」を描いた書き下ろしエッセイ。
一、亮亮の新居
福、到了
密雲ダムの嘴魚
案子、タマゴのテーブル、漢方薬の引き出し
二、骨董市日和
高碑店古家具村
官園市場
報国寺
藩家園
大鐘寺
三、千年の水のほとりで
荒れる后海
晴れる前海
内容説明
文化大革命直後の荒廃した北京を知る「わたし」と、発展目覚ましい祖国を誇りに思う「友人」。オリンピック前夜の北京の骨董市をそぞろ歩きながら、ふたりの思いは過去へとさかのぼっていく―古くて新しい、中国の愉しみ方。
目次
1 〓(かん)亮亮の新居(福、到了;密雲ダムの〓(けつ)嘴魚(ジュエズイイ)
案子、タマゴのテーブル、漢方薬の引き出し)
2 骨董市日和(高碑店古家具村;官園市場;報国寺;藩家園;大鐘寺)
3 千年の水のほとりで(荒れる后海;晴れる前海)