格差をなくせば子どもの学力は伸びる―驚きのフィンランド教育

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750507101
  • NDC分類 372.389
  • Cコード C0037

内容説明

学校間格差、所得格差、ナシ、それで学力世界一。“平等”と“個性伸張”の二つを追ったフィンランド教育。その授業のありさまは、われわれ日本人の常識を超えている。果敢で、自由闊達で、理念の高い教育から逆照射される日本の教育のあるべき姿とは。

目次

「格差がないこと」と「個性化」は矛盾しない―はじめに
第1章 「平等」と「個性」を両立させるフィンランド教育(フィンランドの教育制度;フィンランドの子どもたちの学び ほか)
第2章 学力差のある子を教える柔軟な方法―ストロンベリ小学校(「ゆとり」を生む複式学級―フースカ先生の授業風景;豊かな支援策と学年制の微妙なバランス―ハマライネン先生の授業風景 ほか)
第3章 地域になくてはならない学校―プーリ小学校(できる子は放っておいても大丈夫―トルッケル先生の授業風景;「数学を学ぶ子ども」を支援するのが数学教師―ロホヤ市の教育方針)
第4章 忍耐強く待つ授業―ペルス中学校(「自分のために学びなさい」―サルミネン先生の授業風景;身近な問題からアプローチ―ムーリン先生の授業風景 ほか)
第5章 フィンランドという鏡に映る日本の教育(構成主義的な教育観と戦後新教育;新教育と『山びこ学校』 ほか)

著者等紹介

福田誠治[フクダセイジ]
1950年、岐阜県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。都留文科大学文学部比較文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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りょうみや

13
フィンランドの教育本はやはり福田氏のものが一番詳しいか。フィンランド教育の写真が豊富な現場のレポも交えた解説と、最後にフィンランドと比した日本の教育のあり方について。フィンランドではまず大学まで受験がなく数値的なテストもない、そして1生徒あたりの教師の数が多く、授業の進め方に関して大きな裁量権がある。子どもには勉強の仕方を学ぶことを重視。現状の日本との壁は厚い。最後の教育学者の大家の苅谷氏を名指し批判するのはなかなかすごいのでは。2018/02/28

魚京童!

8
http://kuzirappa.blog.fc2.com/blog-entry-1440.html2014/02/18

motoryou

3
再読。福田氏の本は何度も読んで、自分に立ち位置を確かめたい。子どもの、というか人間の「能力」に違いがあるのは当たり前。できることもあればできないこともある。そして、全部ができる人もいなければ、全てができない人もいない。無理やり?とりあえず?結果を揃えようとする平等観は、やめよう。学ぶことを楽しむってどういうこと?ってことだと思うんですよね。2013/12/14

あむけ

3
テストに代表される詰め込み教育とフィンランド教育の違いが分かる。日本では勉強もスポーツもやらされている、感じが子どもの顔から見てとれる。2012/04/22

いちご

2
フィンランドでいうところの格差がない教育は、皆が平等にそれぞれの持つ能力や才能を伸ばすような教育。日本の教育は最終的に皆が均一になること、しかも皆均一に手をかけてもらうことという潜在能力を無視した注文まであるから、無理ゲーもいいところ。一時期ナンバーオンよりオンリーワンなんて言い出したりもして、方向性が誰もわからないような状態になってるし。国民の意識改革が大事だと思いました。サラッと「教科によっては4学年程度の学力差がある」とあったけど、そのあたりの弊害はないのかも知りたいところです。2022/06/03

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