出版社内容情報
「母は決してボケてはいない!」――身近にいる娘にはそれが分かる。93歳の母がまだ“成長”しているのも分かる。15年に及ぶ親子の確執を超えて、理想的な施設入所を果たすまでの顛末と介護の工夫の数々を記す。
はじめに 吹いてくる風にまともにぶつかって
第1部 母の老いを見つめて ●15年戦争の顛末
1 母を連れて老人ホームへ
2 にわかに有料老人ホーム探し
3 孫の結婚披露宴に呼ぶべきか呼ばざるべきか
4 ハイカラの人
5 「世間に恥かしくないように」が母の価値観
6 母との同居が15年戦争の発端
7 母との確執が“家族”を破壊する
8 お互いに疲れに疲れて、同居の解消
9 猫の死と母の老化
10 母との距離がむずかしい
第2部 母の老いに急かされて ●介護される者、する者の尊厳
1 母のために何ができるだろう
2 いくつかの兆候
3 母の症状は相手で変わる
4 再同居後の一進一退
5 死は師である、という名言
6 仕事ができなくなった
7 なんでも母中心の生活から逃れたい
8 デイサービスを楽しみにするようになった
9 親の老後のあとには自分の老後が
10 三姉妹に囲まれて
第3部 「理性と愛」のさじ加減 ●私のやった介護
1 母の生活スタイルの尊重
2 それぞれの老い支度
あとがき 「愛しすぎた者」の記
内容説明
「母は決してボケてはいない!」―身近にいる娘にはそれが分かる。93歳の母がまだ“成長”しているのも分かる。15年に及ぶ親子の確執を超えて、理想的な施設入所を果たすまでの顛末と介護の工夫の数々を記す。
目次
第1部 母の老いを見つめて―15年戦争の顛末(母を連れて老人ホームへ;にわかに有料老人ホーム探し;孫の結婚披露宴に呼ぶべきか呼ばざるべきか ほか)
第2部 母の老いに急かされて―介護される者、する者の尊厳(母のために何ができるだろう;いくつかの兆候;母の症状は相手で変わる ほか)
第3部 「理性と愛」のさじ加減―私のやった介護(母の生活スタイルの尊重;それぞれの老い支度)
著者等紹介
小室加代子[コムロカヨコ]
1942年、東京生まれ。ジャーナリスト、評論家。早稲田大学教育学部卒業。東京大学新聞研究所研究生(現・大学院情報学環教育部)修了後、サンケイ(現・産経)新聞社入社。70年退社後、フリーランスで、おもに女性、家族、教育問題について執筆・講演を行う
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。