出版社内容情報
「自分探し」ではなく「自分づくり」の勧め
最近の心理学の知見では、性格は可変性のものだとする。「なりたい自分」を繰り返し演じることで、人は「なりたい自分」になることができる。その方法を「演技と仮面」「集団と個の力学」などの独特な視点から提示する。
「自分」を変えることができる――はじめに
第1章 演技と仮面――くり返し演じることで「新しい自己」ができる
1 ムダに終わる「自分さがし」
2 人は「外に現れた自己」でしか評価しない
3 気分のゆとりがあると、長所が出る
第2章 集団と個の力学――身の回りの数人の集団がその人の人生を決める
1 集団の中の「行動原則」を見れば、その人が分かる
2 人が安定するのは一次集団とうまくいったとき
3 集団内で個が安定する条件
4 コミュニケーション上手はストロークスを放つ
第3章 モデルの必要性――人がおとなに育つために必要なこと
1 家の内外でルールが違う
2 文化モデルの重要性について
3 エロスはゆっくりじっくり育てる
第4章 他者性の取り込み――人に頼ることで自信がついてくる
1 相互依存がおとなの自立のあり方
2 子どもは原因論、おとなは結果論
3 内と外のリアリティをどう統合するか
4 「差」の観念と感情を結びつけない
「外からのエネルギー」の重要さ――あとがきにかえて
内容説明
くり返し演じることで人は「なりたい自分」になることができる。その方法を「演技と仮面」「集団と個の力学」などの独特な視点から提示する。
目次
第1章 演技と仮面―くり返し演じることで「新しい自己」ができる(ムダに終わる「自分さがし」;人は「外に現れた自己」でしか評価しない ほか)
第2章 集団と個の力学―身の回りの数人の集団がその人の人生を決める(集団の中の「行動原則」を見れば、その人が分かる;人が安定するのは一次集団とうまくいったとき ほか)
第3章 モデルの必要性―人がおとなに育つために必要なこと(家の内外でルールが違う;文化モデルの重要性について ほか)
第4章 他者性の取り込み―人に頼ることで自信がついてくる(相互依存がおとなの自立のあり方;子どもは原因論、おとなは結果論 ほか)
著者等紹介
山田和夫[ヤマダカズオ]
1929年長崎市生まれ。東京大学医学部卒。同大学付属病院精神科入局。その後、東京家庭裁判所、東京拘置所、松沢病院に出向。61年からN・I・H客員研究員として渡米。帰国後、陽和病院副院長、70年に東大保健センター勤務。東大教授、保健センター本郷支所長を経て、現在、精神科医として活躍。専門は家族精神医学、親子関係論、青年期およびキャンパス精神医学
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