出版社内容情報
小津安二郎がいる、宮沢賢治がいる、棟方志功がいる、金子みすヾがいる…
異色の人物の織りなす“人生模様”にご注目を!
朝日新聞当代随一の名文家といわれる著者が一種独特な人物たちに光を当て、滋味豊かな、何度読んでも心に響く話を綴った。
序 章 輝くばかりの「人物」はどこにいるか
壱 章 人が人と出会う物語
金子みすゞと矢崎節夫/広岡知男とミツと知彦/川上澄生と棟方志功/ヒッチコックと関根隆/中江丑吉と阪谷芳直/フランツ・カフカと池内紀/斎藤慎爾と笹沢信/三好達治と則武三雄と荒川洋治/上野英信と松下竜一/暮鳥と混沌と満直/
弐 章 「神様」の幻を追いかけて――小津安二郎の世界を歩く
本書の登場人物
小津安二郎、谷川雁と八木俊樹、則武三雄と荒川洋治、中江丑吉と阪谷芳直、川上澄生と棟方志功、中原中也と大田清一、上野英信と松下竜一、広岡ミツと広岡知彦、暮鳥と混沌と満直、斎藤慎爾と池内紀、ヒッチコックと関根隆、金子みすヾと矢崎節夫、宮沢賢治と菅原千恵子、門田勲
内容説明
一編の詩にうたれ、青年はみすゞを探して歩き出す。無精者川上澄生が闘志の人棟方志功を触発した。池内紀は卒論で取り上げたカフカを四十代で再読し、短編を訳し始めた。『銀河鉄道の夜』のカンパネルラの謎を追う一人の女性研究者。詩人谷川雁の全詩文集を勝手に作ってしまった編集者。そして“映画の神様”の跡を追う筆者。運命の導きとは知らず歩き出した人々の物語。
目次
序章 輝くばかりの「人物」はどこにいるか(「人」を描くことの難しさ―「人物天気図」の斎藤信也の場合;ひとが「人」を描写する―朝日新聞随一の名文家門田勲の場合)
1章 人が人と出会う物語―13組の運命(はるか沖をゆく舟になりたい―金子みすゞと矢崎節夫;あっぱれな人生―広岡知男とミツと知彦;「闘志の人」と「無精者」―川上澄生と棟方志功 ほか)
2章 「神様」の幻を追いかけて―小津安二郎の世界を歩く(風格のある、いい男だったそうだ;永遠に通じるものこそ常に新しい―大船;一番楽しくて苦しい仕事―茅ヶ崎 ほか)
著者等紹介
河谷史夫[カワタニフミオ]
1945年生まれ。朝日新聞記者。70年入社、社会部、社会部デスク、企画報道室編集委員、編集局特別編集委員を経て、論説委員。夕刊時評コラム「素粒子」を担当
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