内容説明
沖縄県民がときに口ずさむ「汗水節」は「勤倹貯蓄奨励の歌」である。その精神こそ郵政事業そのもの。人と人がつながることで維持されてきた熱いネットワークを、民営化の掛け声で台無しにしていいのか。郵政事業の本質をわきまえない昨今の論議に、一郵便局員から参議院議員になった著者が、ひときわ大きな警鐘を鳴らす。
目次
序章 市場主義の限界(汗水節―勤倹貯蓄を奨励する歌;私の生まれたところ ほか)
第1章 私の郵便物語(一人の郵便局員として;労働組合との出会い、そして郵政事業 ほか)
第2章 郵政事業とは何なのか(郵便局ネットワークは「人」が介在するネットワーク;郵政3事業の現状とユニバーサルサービス ほか)
第3章 郵政事業はどうあるべきか(2003年、郵政公社の設立;公社制度はどうあるべきか―『中間報告』を読む ほか)
第4章 対談・伊藤基隆VS梶山資夫―郵便局ネットワークを国民・利用者のために(「汗水節」、そして郵便局の役割;伊藤議員の局員、組合員としての活動 ほか)
著者等紹介
伊藤基隆[イトウモトタカ]
1938年、群馬県一ノ宮町(現富岡市)生まれ。一ノ宮郵便局入局。全逓群馬地区本部書記長。全逓中央本部書記長、委員長を歴任。91年第3次行革審「豊かなくらし部会」専門委員。93年国際郵便電信電話労連(PTTI)副会長。95年参議院議員に当選、2000年参議院財政・金融委員長、予算委員会理事。01年参議院議員に再選、参議院総務委員会理事
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