内容説明
イギリスでは養子縁組において、養子・養親だけでなく生みの親も支援する制度が整い、喪失感や心の傷への包括的ケアが進められている。本書は、生みの親に対する実際のケアやグループワークの事例を詳しく紹介。社会的養育を拡充する日本にも示唆に富む一冊である。
目次
第1部 生みの親へのセラピューティックな支援の評価(ハートフォードシャー大学)(生みの親をどう支援するのが最善か―専門家の見解;アダプションプラスによる生みの親カウンセリングサービスの評価―暗闇の中の光のように)
第2部 トラウマと関係性に配慮した生みの親支援(アダプションプラス)(養子縁組によって子どもを失うことの痛み―残された穴;エンゲージメント(関係づくり)と柔軟性―プレ・カウンセリングの実際
生みの父親への支援
トラウマと虐待の複雑な背景を持つ生みの親への長期的カウンセリング:キャリーの物語―すぐに解決する方法はない
生みの親の視点から見たコンタクト(交流))
第3部 グループワークモデル(After Adoption[アフター・アダプション])(生みの母親のグループワーク―連鎖を断ち切る)
第4部 変化のための場づくり―繰り返し子どもを保護された女性たちへの支援(Pause[ポーズ])(複数の子どもが保護されてきた女性への新たなアプローチ―Pause(ポーズ))
著者等紹介
アルパー,ジョアン[アルパー,ジョアン] [Alper,Joanne]
ジョアン・アルパーは、先駆的なセラピューティック・アダプション機関であるアダプションプラス(Adoptionplus)の共同創設者兼ディレクターである。資格を持つソーシャルワーカーでありセラピストでもあり、地方自治体における児童福祉の実務経験を有する。CVAA理事会の理事を務め、NICE(国立医療技術評価機構)の愛着に関する質指標委員会で専門顧問を務めた経歴を持つ。子どもと家族の理解を深め、利益をもたらす研究と評価の推進・共有に強い関心を抱いている。著書は8冊に及び、関係性に基づく実践の有効性を情熱的に訴えている
久保樹里[クボジュリ]
日本福祉大学社会福祉学部准教授。福祉社会学修士、社会福祉士、公認心理師。児童相談所において長く児童福祉司として多くの子どもと家族の相談支援に従事。退職後、スクールソーシャルワーカーを経て、大学教員となる。児童相談所・施設などのアドバイザーや研修講師として活動。困難を抱える子ども・若者とその家族を地域で支えるラップアラウンドの研究と実装に取り組む
山口敬子[ヤマグチケイコ]
京都府立大学公共政策学部福祉社会学科准教授。福祉社会学博士。日英における子どもの代替ケア、とりわけ里親委託や養子縁組に関する研究を専門とする。国内外の実践者から学んだ知見を基盤に、日本の里親委託におけるソーシャルワークの課題に取り組んでいる
〓永祥子[トクナガショウコ]
セラピューティックライフストーリーワークジャパン代表。福祉社会学博士。児童自立施設勤務、立命館大学などを経て現職。社会的養育におけるライフストーリーワークの実践と研究が専門
安發明子[アワアキコ]
ソーシャルワーカー養成校AFRISパリ理事。フランス子ども家庭福祉研究者。生活保護ワーカーとして勤務したのち2011年渡仏(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



