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スーダンの文化遺産 - 歴史・現状・復興

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  • サイズ A5判/ページ数 232p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750359991
  • NDC分類 242.9
  • Cコード C0036

出版社内容情報

2023年の紛争を契機に、スーダンの文化遺産の意味と未来を考える本書。考古学・文化財学の視点から、紛争前の豊かな遺産と保護の試み、衝突後の専門家たちの奮闘、そして復興への展望を描く。「スーダンをスーダンから見る」ための視座を提示する、渾身の書。


【目次】

 はじめに



第1章 なぜ「スーダン学」なのか

 Ⅰ.出会いと始まり

 Ⅱ.日本の考古学との関係

 Ⅲ.「闇」の根源と認識

  1.スーダン文化財/文化遺産とレイシズム

  2.スーダン文化財/文化遺産とディアスポラ

  3.「闇」の存在



第2章 スーダン通史

 Ⅰ.二つの通史

 Ⅱ.「博物館ガイド」の叙述

  1.「博物館ガイド」の通史

  2.「博物館ガイド」の特徴

 Ⅲ.「ユネスコ本」の叙述

  1.「ユネスコ本」の通史

  2.「ユネスコ本」の特徴と「博物館ガイド」との比較

 Ⅳ.通史を比較する意義



第3章 スーダン文化財/文化遺産の思想的背景

 Ⅰ.展覧会にみるレイシズム

 Ⅱ.ドキュメンタリー上のレイシズム

 Ⅲ.スーダン文化財/文化遺産から見た革命といま

 Ⅳ.スーダン学的文脈での主要用語の再定義

  1.背景と手法

  2.スーダン資料の日本国内展示

  3.遺跡の調査研究からみた古代スーダン本来の姿

 Ⅴ.用語の再定義

 Ⅵ.歴史叙述軸の転換とその意義



第4章 スーダン文化財/文化遺産の保護活動

 Ⅰ.プロテスト・スローガンにみるスーダン学の本質

 Ⅱ.スーダン文化財/文化遺産に見るディアスポラ

  1.ダム反対運動に見るディアスポラ

  2.サウジアラビアによる「ダム建設資金援助協定」後の反対運動

  3.国際クシュ・ヌビア会議に見るディアスポラ

 Ⅲ.スーダン文化財/文化遺産保護活動のこれまでとこれから



第5章 スーダン文化財/文化遺産の調査研究

 Ⅰ.古代スーダンの鉄研究

 Ⅱ.20世紀の研究成果

  1.はじめに

  2.メロエ遺跡の概要

  3.スーダンにおける冶金考古学の概要

  4.製鉄関連遺構の調査研究

  5.鉄器生産関連遺物の調査研究

  6.鉄滓の理化学分析

  7.鉄器の形式分類とその宗教的側面についての研究

  8.鉄器の理化学的研究

  9.メロエ採取試料とその評価

  10.20世紀の研究成果の意義

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