内容説明
障害者の市民権を具現化する制度とは?パーソナルアシスタンスは、障害者の当事者主導性を可能にする制度である。この用語が生まれたスウェーデンでは、政府の抑制政策に対抗しながら、制度の維持・発展のために、障害者団体による運動が展開してきた。障害者が他の人たちと平等に生きる社会は、どのように実現できるのか。現地のフィールドワークで検証。
目次
序章 研究の背景と目的
第1部 歴史と制度(歴史;制度)
第2部 実態と評価(実態;評価)
第3部 運営(コミューン;協同組合1:親による運営;協同組合2:自立生活センター)
第4部 抑制政策をめぐる主張(政府の主張;障害者団体の主張)
終章 本書のまとめと日本の政策への提言
補遺 知的障害当事者団体によるグループホーム改革
著者等紹介
鈴木良[スズキリョウ]
1975年生まれ。同志社大学社会学部社会福祉学科教授。NPO法人ラルシュ・デイブレイク(カナダ)の職員、NGO地に平和(日本)のパレスチナ難民キャンプ支援事業担当員などを経て、2011年4月~2014年3月、京都女子大学家政学部生活福祉学科助教。2014年4月~2020年3月、国立大学法人琉球大学人文社会学部人間社会学科准教授(2018年より人間科学科から改組)、2020年4月~2023年3月、同志社大学社会学部社会福祉学科准教授。北欧・北米・日本の障害者の脱施設化ちパーソナルアシスタンスについての研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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