目次
第1部 インドシナ難民問題の発生と保護の国際的枠組み(難民と国際機関UNHCR;インドシナにおけるUNHCRの計画;タイ領内のインドシナ難民キャンプ;ソンクラ―以外のキャンプを訪ねて)
第2部 震源地ベトナム(難民を生み出した、当時のベトナムという国;難民が語るベトナム事情)
第3部 オデュッセイアの始まり(脱出行;死をもっても自由の海へ;海上での遭難と救出;タイ漂着)
第4部 キャンプ―各行為者が競うアリーナ(キャンプの内的な力学;手ごわい県当局;アメリカ領事ヘンダーソン氏;口は禍のもと?―マス・メディアへの対応;キャンプ警備詰所の警察官―治安と保護;食料をめぐる攻防;民間ボランティア団体;日本人ボランティアとその独自性)
第5部 不安と希望の再出発(定住の政策的意味;ベトナム難民のこころ;第三国での生活)
著者等紹介
小泉康一[コイズミコウイチ]
大東文化大学名誉教授。専攻:難民・強制移動研究。1973年東京外国語大学インドシナ科卒業、1977年同大学院修士課程修了。その後、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)タイ駐在プログラム・オフィサー、英オックスフォード大学難民研究所客員研究員、スイス・ジュネーヴ大学国際関係高等研究所客員研究員、大東文化大学国際関係学部教授などを経て、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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