内容説明
フーコー『言葉と物』へ、はじめて/ふたたび、我々を導く最良の手引き書。フーコーの諸著作で、もっとも数奇な運命を辿った『言葉と物』。揺るがぬ魅力とアクチュアリティを、今ここに開示する。
目次
序論
類似、表象、言説―『言葉と物』第一部概説(第一章~第五章)
歴史、人間、言語―『言葉と物』第二部注解(第七章~第一〇章)
1 ある断絶の考古学(分離;「カント主義」と人間学)
2 近代の知の根本的諸形象(経済学の誕生;近代生物学の歴史的アプリオリ;文献学と言語の分散)
3 知の人間学的襞(〈言説〉の終焉;人間学的四辺形;人間学的襞の解体)
4 「人間諸科学」への異議申し立て(人間諸科学の認識論的状況;「無意識的表象」;無意識、歴史―人間とその“他なるもの”;言語の永劫回帰)
結論
『言葉と物』第二部分析的要約(第七章~一〇章)
著者等紹介
サボ,フィリップ[サボ,フィリップ] [Sabot,Philippe]
リール大学教授。1994年高等師範学校卒業。ピエール・マシュレの指導のもと、哲学と文学の関係に関する論文で1999年博士号取得。2001年よりリール第三大学准教授、2012年より同教授。現在、ミシェル・フーコーセンター所長として、フーコーの草稿の公刊プロジェクトをはじめ、さまざまな研究プログラムを統括している。2015年に刊行されたプレイヤード版フーコー全集では、『言葉と物』の校訂を担当しており、フランスのフーコー研究をリードする研究者の1人
坂本尚志[サカモトタカシ]
京都薬科大学准教授。2011年にボルドー第三大学にて博士号取得。専門はフーコーを中心とした20世紀フランス思想史、哲学教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 映画のディストピア