出版社内容情報
中華人民共和国の成立から現在に至るまで、重大な政治問題である腐敗現象と、腐敗撲滅のための政府の反腐敗の政策について、改革開放前とその後における事例の研究を通じ、その特徴を明らかにし、この時代区分を通じた連続性と変容の実態を分析する。
目次
中華人民共和国における腐敗と反腐敗研究の現状と課題
第1部 中国の腐敗と反腐敗における連続性(改革開放前の中国における腐敗の深刻さ―黒竜江省王守信横領事件をめぐる検証;改革開放後「官商」の興起―党政機関・幹部およびその家族のビジネス関与;「制度設計」を重視した反腐敗キャンペーン―1998年の反密輸反腐敗キャンペーンを中心に)
第2部 改革開放前後の中国の腐敗と反腐敗の変容性(改革開放前後の中国における腐敗―なぜ中高級レベル幹部の腐敗が増加したのか;改革開放前後の中国における法紀型権力濫用―その変容と含意;改革開放前後の中国における反腐敗―制度化と濫用の可能性)
中国の腐敗と反腐敗―連続と変容の間
著者等紹介
馬嘉嘉[マカカ]
2008年西北大学(中国・西安)卒業後、日系企業勤務を経て2012年に来日。2020年立教大学大学院法学研究科博士後期課程修了(博士・政治学)。現在は立教大学法学部兼任講師、立教大学アジア地域研究所特任研究員。専門は現代中国政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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