内容説明
「Xジェンダー」「ノンバイナリー」…「男」「女」に当てはまらない性のカテゴリーは、どのようにして用いられてきたのか?ジェンダー非順応な人びとを中心とする29名へのインタビューやミニコミ誌・インターネット上のテクストをもとに、日本における1990年代から2010年代までの歩みをたどる。
目次
第1章 序論―ジェンダー非順応な人びとのカテゴリーを問いなおす
第2章 先行研究の検討と問いの所在
第3章 調査の概要と分析方法
第4章 二元的な性の自明視と、「オーバージェンダー」「インタージェンダー」―1990年代のミニコミ誌を中心に
第5章 GID概念の導入と「FtX」「MtX」による性別移行の規範への抵抗―1990年代末の関西のグループに着目して
第6章 GID概念の普及と関西を越えた「X」の多義的な意味づけ―2001年頃から2010年頃における当事者活動から
第7章 「Xジェンダー」「ノンバイナリー」の普及と当事者間でのカテゴリー化―2010年代における当事者活動から
第8章 未規定な性のカテゴリーによる自己定位―社会的文脈による語りの差異に着目して
第9章 結論―非二元的な性のカテゴリーが可能にした実践の変遷
著者等紹介
武内今日子[タケウチキョウコ]
1993年栃木県生まれ。東京大学文学部行動文化学科卒業。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(社会学)。東京大学大学院情報学環B’AI Global Forum特任助教を経て、2024年4月より関西学院大学社会学部助教。専門は社会学、ジェンダー・セクシュアリティ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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