出版社内容情報
不確実性をともなう保育という営みにおいて、子どもたちとの共同生活は「課題の連鎖性」を特質とする。そして、その物語の展開に寄り添う「生活の共同生成」を保育者の専門性と措定し、専門家として把握する。「技術知」を明るみにすることに長けた問題解決の方法論と距離を置き、「実践的知恵」を把握することが可能な新たな方法論を提案する一冊。
目次
序章 「できない」からはじめる保育者研究
第1章 保育のいとなみを支える「実践的知恵」の探求へ向けて 問題の所在
第2章 実践的知恵の探求を支える方法論「生活の共同生成」の定位 問いの設定
第3章 子どもの「課題」の受容は保育者に何をもたらすのか? クラス替えをめぐるフォーカス・グループ・インタビューから
第4章 子どもの「課題」をめぐってなされる営為は「対処」か「援助」か? “ひとりぼっちの子ども”と“親密すぎる二者関係”をめぐる面接調査から
第5章 保育者は子どもとともに「生活」する存在か? 年長学年の組別対抗リレーにおける課題との“出会い”と“受容”をめぐる実践から
終章 子どもたちと保育の物語をつむぐ「実践的知恵」 人々の唯一性を立ち上げる“弱くて強い”日々のために
著者等紹介
及川智博[オイカワトモヒロ]
文教大学教育学部発達教育課程幼児心理教育専修講師。北海道大学大学院教育学院博士後期課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、名寄市立大学保健福祉学部社会保育学科講師を経て、2024年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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