出版社内容情報
高名な経済学者である著者が、経済的不平等・所得格差の思想について、過去2世紀以上にわたる進化をたどる。ケネー、アダム・スミス、マルクスからピケティに至る経済学者たちの考え方を概括し、歴史的視点による今日の不平等の捉え方を問う重要な著作。
内容説明
経済学者たちは、所得の不平等をどのように説明してきたか?グローバルな不平等研究の第一人者ミラノヴィッチが、経済学の歴史を俯瞰し、ケネー、A・スミス、リカード、マルクス、パレート、クズネッツ、そして21世紀のピケティまで、所得不平等に関する代表的な理論を概括し、今後の格差是正について探る。
目次
プロローグ
第1章 フランソワ・ケネー 「豊かな農業王国」の社会階級
第2章 アダム・スミス 「豊かさへの道筋」と暗示的な所得分配理論
第3章 デヴィッド・リカード 平等と効率のトレードオフは存在しない
第4章 カール・マルクス 利潤率は下がっても労働所得への圧力は変わらない
第5章 ヴィルフレド・パレート 階級から個人へ
第6章 サイモン・クズネッツ 近代化の時期の不平等
第7章 冷戦期 不平等研究の暗黒時代
エピローグ―新しい始まり
著者等紹介
ミラノヴィッチ,ブランコ[ミラノヴィッチ,ブランコ] [Milanovic,Branko]
ルクセンブルク所得研究センター上級研究員、ニューヨーク市立大学大学院センター客員大学院教授。世界銀行の主任エコノミストを20年間務める。所得分配、不平等、グローバリゼーションについての研究を行う
立木勝[タチキマサル]
1959年生まれ。公立学校教員を経て翻訳家
梶谷懐[カジタニカイ]
1970年生まれ。2001年、神戸大学大学院経済学研究科より博士号取得。神戸学院大学経済学部講師、助教授、神戸大学大学院経済学研究科准教授などを経て、神戸大学大学院経済学研究科教授。専門は現代中国の財政・金融。著書に『現代中国の財政金融システム―グローバル化と中央‐地方関係の経済学』(名古屋大学出版会、2011年、大平正芳記念賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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