内容説明
伝えたい、書きとめておきたい、国をこえる家族のかたち。国籍法が男女平等になって40年、それでもまだ複数国籍への途は遠い。国をまたいで、「壁」をのりこえ、次の世代にバトンタッチしたい、国際家族の体験談。
目次
第一章 未来を見つめる若者たち(座談会 国境を越えた結び付き;座談会に参加して)
第二章 見えない国籍の壁(家族と引き離される在外日本人―国籍法が生む悲劇;一日遅れで外国人になった我が子 ほか)
第三章 家族のありよう(日韓匙加減;言語学習、どうしていますか? ほか)
第四章 シニアライフの迎え方(日系コミュニティとの繋がりを求めて;「素顔の国際結婚」その後の展開 ほか)
第五章 第二、第三世代からのメッセージ(二つの国で学ばせる;「自分は何人?」私は私 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちーこ
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娘が国際結婚をしている。彼も彼の家族とも、良好な関係が築けている。が、もし、彼の国と日本が良好な国際関係を結んでいなかったら、そして、コロナのパンデミック、ウクライナやガザの戦争を見聞きする度に、複雑な思いがする。有事が発生した時、日本は国籍を有する、つまり、国民の安全を同盟国とともに守ってくれるだろう。しかし、日本国籍を持たない彼は、究極対象外になってしまう。コロナの時入国が許されなかったように。少子化が食い止められない日本で、グローバル化が進む世界で、もう、国籍を複数持つことは普通のことになるのでは。2025/03/17