内容説明
元『ルモンド』のジャーナリストがイスラエル社会の日常から政治制度までを横断し、イスラエル、そして世界の行く末を示唆する、警鐘の書。“ガザ以後”を増補した待望の新版!AIを駆使して民間人を「計算通り」に攻撃し、「テロ攻撃など無駄だ」と敵に教え込もうとする“ダヒヤ・ドクトリン”。だが、そうしたイスラエルの犯罪は「ユダヤ人全員」に対する憎悪をかき立てた邪悪な者たちの到来を招く恐れがある。ネタニヤフたちは、世界中のユダヤ人を奈落の底に引き込もうとしているのだ。
目次
イントロダクション―埋めることのできない溝
第1章 恐怖を植えつける―軍事支配
第2章 プールの飛び込み台から小便する―イスラエルの変貌
第3章 血筋がものを言う―ユダヤ人国民国家
第4章 白人の国―純血主義の台頭
第5章 イスラエルの新たな武器―サイバー・セキュリティ
第6章 公安国家―権威主義的な民主主義
第7章 絶滅危惧種―イスラエル法制度の危機
第8章 ヒトラーはユダヤ人を根絶したかったのではない―ネタニヤフの歴史捏造、反ユダヤ主義者たちとの親交
第9章 黙ってはいられない―反旗を翻すアメリカのユダヤ人
第10章 今のはオフレコだよ―臆病なフランスのユダヤ人
第11章 イスラエルにはもううんざり―ユダヤ教は分裂するのか
第12章 鍵を握るアメリカの外交政策―トランプ後の中東情勢
結論 イスラエルvs.ユダヤ人
著者等紹介
シペル,シルヴァン[シペル,シルヴァン] [Cypel,Sylvain]
パリを拠点とするフリーのジャーナリスト。フランスの新聞『ルモンド』の国際報道部の副部長を経て副編集長を歴任。2007年から2013年にかけて同紙のニューヨーク特派員を務めた。エルサレム大学で国際関係の学位を取得するなど、イスラエルには12年間滞在したことがある
林昌宏[ハヤシマサヒロ]
1965年名古屋市生まれ。翻訳家。立命館大学経済学部卒業
高橋和夫[タカハシカズオ]
放送大学名誉教授。福岡県北九州市生まれ、大阪外国語大学外国語学部ペルシア語科卒、コロンビア大学国際関係論修士、クウェート大学客員研究員、放送大学教員などを経て2018年4月より一般社団法人先端技術安全保障研究所会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- さすらいの〈未復員〉