内容説明
このエッセイは、戦争を知り、戦中の東京を子供時代に知っている世代の一人として、そして戦後の日本精神の分断、ジェンダーの分断を自分の成長と重ね合わせて経験してきた女性の一人として、幼年時から成長期を振り返ることで、消滅した家の記憶とともに戦後日本の変容の深層を辿る試みである。(「はじめに」から抜粋)。
目次
第1章 家の記憶
第2章 田端の家―父の気配
第3章 竜島(勝山)の家
第4章 曽呂村の家―父の生家
第5章 館山の家―政治家の娘
第6章 東片町の家
第7章 西片町の家(一)―「父なるもの」の凋落と回復
第8章 西片町の家(二)―高校から大学時代へ
第9章 西片町の家(三)―大学院時代
著者等紹介
水田宗子[ミズタノリコ]
詩人、比較文学、女性学研究者、批評家。1937年東京市大森区馬込生まれ。雙葉高等学校、東京女子大学英文学部卒業、東京都立大学大学院修士課程、米国イェール大学で修士号、博士号を取得。メリー・マウント大学、獨協大学、米国スクリップス大学、南カリフォルニア大学で助教授や准教授を歴任し、城西大学、城西国際大学の教授、学長などを経て、学校法人城西大学理事長を務めた(2005‐2016)。一般社団法人国際メディア女性文化研究所所長(2017‐現在)。ハンガリー文化勲章(2011)、スウェーデン北極星勲章(2016)、国際詩賞「チカダ賞」(2013)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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