内容説明
憂慮すべき数の女性と女児が、生涯のうちに少なくとも一度、ジェンダーに基づく暴力(gender‐based violence:GBV)の被害者/サバイバーになっている。近年、GBVは政策立案者の注目を集めており、OECD加盟国にとってジェンダー平等の最優先課題となっているが、どの国にも重大な課題が残っている。本報告書は、OECDの最新の研究に基づく洞察と、OECD加盟国で実施された調査や質問票から得られた確かな証拠とを組み合わせることにより、GBVの連鎖を断ち切るための包括的なアプローチを促進する。そして、この人権侵害を予防し、対処し、究極的に撲滅するために、法律と司法へのアクセス、抑圧的なジェンダー規範の変革、サービス提供の統合を包含する、包括的なOECD GBVガバナンス・フレームワークのための提言を提示する。
目次
第1章 ジェンダーに基づく暴力の防止と対処が重要な理由
第2章 強固な法的枠組みの必要性とその構築
第3章 総合的かつ効果的な全政府的アプローチ
第4章 被害者/サバイバー中心のガバナンスとサービス文化
第5章 親密なパートナーからの暴力への対応
第6章 司法へのアクセスと説明責任
著者等紹介
濱田久美子[ハマダクミコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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