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内容説明
私たちが学校で最初に出会う学校図書館は、小学校から中学校、高校と教科内容の専門化・高度化につれて、深く高度な知識や教材を備えていく。そして、大学図書館である。大学図書館は、学生、大学教職員、研究者の支援を行い、専門的な学習と学び直し、学術研究の要としての役割を果たしている。大学図書館は、知の宝庫である。そこには金も銀も宝石もないが、各地のまた各時代の貴重な知的資産が眠っている。近年、公共図書館とともに、大学図書館も市民が利用できるようになりつつある。インターネットを多くの人が利用できるようになった現代、日本だけでなく世界の大学図書館の膨大な資料が多くの人々に公開されつつある。世界の大学図書館がどのような教育と研究のサービスを行っているか、そしてどのようにそのサービスを展開しているかについて知ることは、今後の大学の教育・研究活動の在り方だけでなく、私たちの生涯学習活動にとっても重要な意味を持つ。日本や世界の大学図書館に眠る膨大な知識と情報が公開されつつあるなら、そこに眠る多くの宝から、私たちはもっと多くのことを学べるのではないだろうか。
目次
第1章 変貌する世界の大学図書館ネットワーク
第2章 オックスフォード大学の図書館―チュートリアル制度
第3章 ケンブリッジ大学の図書館―情報リテラシーと研究スキル
第4章 マンチェスター大学の図書館―大学生のウェルビーイング
第5章 ソルボンヌ大学の図書館―オープンサイエンスへの挑戦
第6章 MITの図書館―学士課程の研究を支える専門司書
第7章 ブリティッシュ・コロンビア大学の図書館―変容的学習の実践
第8章 ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの図書館―図書館のデジタルシフト
第9章 スタンフォード大学の図書館―図書館の物語
第10章 シェフィールド大学の図書館―総合的なコンテンツ戦略
第11章 ハーバード大学の図書館―知のコミュニティ
第12章 ワシントン大学の図書館―図書館とキャリアサービス
第13章 大学図書館の多様な戦略―知識の保存から創造と普及へ
第14章 大学図書館の役割再考―生涯学習の場としての大学図書館
著者等紹介
立田慶裕[タツタヨシヒロ]
国立教育政策研究所名誉所員。大阪大学人間科学部助手、東海大学助教授、国立教育政策研究所を経て、神戸学院大学教授を2024年に退職。専門は生涯学習論、教育社会学、社会教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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